男 ページ35
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「俺かってムカついとるで?」
小さく呟いたはずの言葉を廉に拾われてしまう。
なんでムカついてんのよ。
「はは、身に覚えがないって顔してるね?」
紫耀は笑いながらこちらを向く。
「玄樹にホイホイついてって?香水の匂いついてるし?2人で授業サボってるし?」
『だから、玄樹くんはそういうんじゃなくて…』
どちらかと言えば女の子に話すのに近い感覚で、と言う前に遮られる。
「ええか、玄樹だってなあ男やねん。お前が狙われてても、襲われててもおかしくないねん。わかるか?」
肩をがしっと掴まれて、廉の目が私を捕らえる。
『わかる、けど…』
友達のことそんなふうに言わなくたって…いいのに。
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亜美 - 夜分遅くにすみません。バレンタインのお話を書いてもらえませんか? (2019年2月24日 4時) (レス) id: 4e49ebcb30 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - ホントこの話大好きです!更新頑張って下さい♪おーえんしてますっ! (2019年1月23日 22時) (レス) id: 1f2316b085 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - すごく大好きな作品です!更新楽しみにしています☆ (2019年1月21日 3時) (レス) id: 26de836531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年1月20日 21時