予行演習 ページ8
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「予行演習でもしとく?」
『予行演習?なんの?』
聞いた私が間違いだった。
「写真撮られるときの。」
それはつまり…
至近距離でのやりとり、ということだ。
返事もしないうちに紫耀はだんだん近づいてきていて。
気づけば目の前にいて、紫耀の右手は私の左手を優しく握りしめている。
コツン。
紫耀がおでこを寄せるから鼻と鼻がぶつかりそう。
うまく呼吸することすら出来なくて息を呑む。
「…明日、廉に取られるのか…やだな…」
目を伏せて残念そうに紫耀は言った。
その姿があまりにも悲しそうで、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
『…紫耀が犯人捕まえてくれるの信じてるから。』
今の私にはこれしか言えないけど、きっと紫耀なら大丈夫。
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あお - この話めちゃくちゃ好きです!これからも頑張って下さい♪どっちにいくのかドキドキです(笑) (2019年1月18日 0時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
れーな(プロフ) - どっちに行くのかハラハラドキドキ!!でも永瀬くんなのかなーって思っちゃう感じ...ワクワクする!!紫耀くんにはいくのかな??あーたのしみです!!更新頑張ってください!!応援してます! (2019年1月17日 13時) (レス) id: 35dac487ea (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - この話すごく面白くて好きです。これからも更新頑張ってください! (2019年1月15日 22時) (レス) id: 4c2853d478 (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - こんにちは。1と2もずっと見てたんですけどこの話めちゃ好きです☆これからも頑張って下さい。 (2019年1月11日 20時) (レス) id: 3693da83d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年1月6日 9時