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帰り道、いつもとは違う道で帰ると見覚えのある５人組がいた。
安保くんはショーケースの中のトロンボーンを見ていた。
「トロンボーン興味あるの？」
後ろから声をかけると、肩をビクッとさせて驚きつつも視線を戻した。
安保「俺、トロンボーン吹けんのかな」
「...楽器ってね使ってる人の気持ちがよくわかるの。だから安保くんが本気ならちゃんと楽器は応えてくれると思うよ。」
安保「そっか...本気なら、か...」
桑田「なーにしてんだよ、安保！...って、Aじゃん。」
「よっ」
私がそう言うと、桑田くんは前を歩いていた蓮を呼び止める。
蓮「一緒に帰る？」
さっき音楽室で見た笑顔とは違って柔らかい笑みを向ける蓮。
私は大きく頷いて、蓮の横を歩く。
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５人とたわいもない話をしながら歩いていると、突然裕人が誰かを見つけたのか立ち止まった。
あの人は確か...
安保「陣内...」
文化祭の日の出来事がフラッシュバックする。
怖くなって目線を落とすと、右手に温かい感触を覚えて上を向く。
「蓮...」
"大丈夫"と口パクで言って握りしめる手を強くした。
いつからこんなに弱くなったんだろう。
そんなことを思っていると、陣内先輩もこちらに気づいて向かってきた。
陣内「よう、へなちょこ５人組。楽器はどうした。お前らバンド辞めたの？
...あー。お前のせいで解散したのか」
裕人の左手の傷に気づいて、嘲笑うような表情で言葉を並べる。
陣内「そいつは木藤良の女か？お前の彼氏情けねえなあ。」
「...バンドはまた復活する」
しっかりと陣内先輩を見据えて言う。
陣内「ふーん...復活ねえ。やめとけよ。お前らの音楽だせえから。」
「...っ」
裕人「おい」
裕人が先輩にむかっていくと思いきや、蓮が肩をぽんっと叩いて止める。
それと同時に右手の温もりも消えた。
蓮「先輩ほどじゃないですよ。暴力事件で少年院にぶち込まれたんでしょ？みんなで言ったんですよ。
...あんなだせえ奴はいないって」
陣内「あ？」
陣内先輩が蓮の胸ぐらを掴むと蓮も陣内先輩の胸ぐらを掴んだ。
「蓮！」
蓮「...」
蓮が静かに手を離すと、先輩も仕事仲間に呼ばれて去っていった。
「れ..」
蓮「そんな顔しないで。大丈夫って言ったでしょ？」
私をなだめるように言う。
昔から蓮の"大丈夫"には弱いな、なんて思いながら蓮に笑みを向けた。
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暁 - ページ14の、 マウスピースを外して、 サックスをケースの中に入れる。 って所なんですけど、サックスは、マウスピースじゃなくてリードですよ。 (2016年8月29日 16時) (
レス) id: 0aefdbeff4 (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - チョコさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(*^_^*)私も早く書きたくてうずうずしてます！笑 ５話からは続編で書く予定なので良かったら見てください*\(^o^)/*ありがとうございます！ (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - 月琉さん» コメントありがとうございます！頑張ります*\(^o^)/*！ (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - ruiさん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきましたm(_ _)m (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - NONAMEさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(*^_^*) (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそ | 作成日時：2016年7月24日 23時
