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渚「先生！おはようございます！遅くなってすみません！」
発表会当日。
集合時間は１０時。
渚には珍しく遅刻をしてきた。
樋熊「おはよう」
「おはよう渚。他のみんなは？」
渚「え...まだ来てないの？」
樋熊「有馬が１番乗りだ。」
何かを考え込むような顔をする渚。
奈津紀「..じゃあ、行きましょうか」
先生の娘さんの奈津紀さんと控え室に向かう渚を見送って、先生と他のみんなを待つ。
樋熊「懐かしいんじゃないですか？こういうホールは。」
「...やっぱり気づいていたんですね」
樋熊「そりゃあ、坂下さんは有名なサックスプレイヤーですから。」
満面の笑みを浮かべて話す先生。
「元、ですけどね。」
樋熊「そうでしたね。でも私は坂下さんのサックスとても好きです。何回か演奏会も観に行かせて頂きました」
「え！そうなんですか？なんか恥ずかしいです」
段々と語尾が小さくなっていく私に笑みを向けながら、先生は言葉を続けた。
樋熊「サックス、また吹いてみませんか？」
「私は...もう、吹けないです」
樋熊「...そうですか」
私が断ると先生はそれ以上は追及してこなかった。
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結局、渚以外の吹奏楽部員は誰１人とこなかった。
渚はみんなを呼びに行ってしまったきり、まだ戻ってきてない。
「来ませんでしたね、みんな」
奈津紀「そうね...」
「何かあったのかな....」
すっかり暗くなり雨が降ってきた。
傘を差しながら、階段で下へ降りる。
奈津紀「有馬さん？」
「え...」
階段を降りると、先生とびしょ濡れの渚がいた。
少し離れたところで会話を聞いてると、
「裕人と蓮が...」
２人に脅されてみんなは来なかった...
先生は私のせいだと言って肩を落としていた。
渚「なんか悔しい。先生...負けたくない...負けたくない...！」
渚の肩を先生はぽんぽんと２回叩いた。
「渚...」
私が名前を呼ぶと抱きついて泣きじゃくる渚。
「よく頑張ったね」
そう言って渚の背中をさすった。
私に出来ることはなんだろう。
きっとあの２人も他の３人も怖いんだ。
自分たちの殻を壊そうとしてる人が現れたから。
みんな本当は殻を壊したいのに。
怖くて、前に進めないだけ。
でも、先生ならきっとやってくれる。
なんとなくだけど、そんな気がした。
私も、変われる気がした。
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暁 - ページ14の、 マウスピースを外して、 サックスをケースの中に入れる。 って所なんですけど、サックスは、マウスピースじゃなくてリードですよ。 (2016年8月29日 16時) (
レス) id: 0aefdbeff4 (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - チョコさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(*^_^*)私も早く書きたくてうずうずしてます！笑 ５話からは続編で書く予定なので良かったら見てください*\(^o^)/*ありがとうございます！ (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - 月琉さん» コメントありがとうございます！頑張ります*\(^o^)/*！ (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - ruiさん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきましたm(_ _)m (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - NONAMEさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(*^_^*) (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそ | 作成日時：2016年7月24日 23時
