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リードを外して、
サックスをケースの中に入れる。
ケースを閉めようとしたとき、
A「..やっぱり、まだ吹いてたんだね」
「...、」
倉庫の入り口にAが立っていた。
A「びっくりしたけど、嬉しい」
安堵の笑みを浮かべる彼女に、
"聞かれちゃったね"
そう言って、困ったように笑ってみせた。
A「久しぶりに見たなあ...」
僕の横に立って、
ケースの中のサックスを懐かしそうに眺める。
「ここも懐かしいんじゃない？」
倉庫の中を見渡し始めた。
A「..２年ぐらい来てなかったけど、全然変わってないね」
"まあ、当たり前か"と言いながら、
僕を見上げて微笑んだ。
視線を戻してあたりを見回す。
A「目を瞑るとね、...５人がいてみんなでわいわい練習してる様子が浮かぶんだ」
「...、」
A「当たり前だと思ってた、でも大切にしないといけなかったんだね」
何か発しようとはするけど、
悲しそうに微笑む横顔を見たら何も言えなくなった。
A「だけどね...私、思い出にする気はないんだ。」
「...？」
A「何回も何十回でも言うけど、、
またバンドは復活するって信じてるから。」
隣にいたはずの彼女が僕の前に立って、
ゆっくりと僕を見上げた。
A「...ここに５人が集まるって信じてる」
蓮「...そう、」
ひとことだけ発した僕を見て
不安そうな顔をするAを通り過ぎて、
サックスケースの前に行く。
"パタン"と閉めたのを合図に、
「...じゃあ僕も、またAがサックスを吹いてくれるって信じてる」
Aは驚いたような顔したけど、
すぐ柔らかい笑みを浮かべて首を縦に振った。
「信じていいの？」
A「そっちこそ！」
お互い否定も肯定もしない。
曖昧な返事だった。
でも今の僕たちにはちょうど良かったのかもしれない。
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暁 - ページ14の、 マウスピースを外して、 サックスをケースの中に入れる。 って所なんですけど、サックスは、マウスピースじゃなくてリードですよ。 (2016年8月29日 16時) (
レス) id: 0aefdbeff4 (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - チョコさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(*^_^*)私も早く書きたくてうずうずしてます！笑 ５話からは続編で書く予定なので良かったら見てください*\(^o^)/*ありがとうございます！ (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - 月琉さん» コメントありがとうございます！頑張ります*\(^o^)/*！ (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - ruiさん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきましたm(_ _)m (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - NONAMEさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(*^_^*) (2016年8月28日 18時) (レス) id: aacf3bfc4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそ | 作成日時：2016年7月24日 23時
