もう一度 【宮侑】

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角名side

角名｢で、何があったの｣

店の前で彼女の手を引いてから、顔色がずっと悪い。理由は簡単。侑が関係しているから。


『いや、その、、、』

角名｢なに。侑でしょ？｣

『なんで、、、』

なんでって、、、
何年お前らの事見てると思ってんの。
なんてこと、恥ずかしくて言えないけど。

角名｢感？｣

『やっぱり倫太郎は嫌だわ』

角名｢唐突な悪口やめてくんない？｣

『白状するしかないか』

当たり前だろ。
なんのためにここまで連れてきたと、、、

角名｢(無言)｣

『、、、、今年の一月に1回だけこっちに帰ってたの。結婚考えてた彼氏に振られて。』

マジか。初耳なんだけど。ていうか、Aって侑以外と付き合えたんだ、、、

『で、その時たまたま道で侑に会ったの。向こうもなんか不調で病んでて、、、』

あの時か。たしかに不調だった。
ていうか、道で宮侑に会ったって傍から聞いたら中々のパワーワードじゃない？

『お互い会うのは別れてから初めてだったから、最初は普通に帰ったんだけど、その2日後くらいにまた会ったの。居酒屋で。』

、、、、なにそれ。コイツら実は付き合ってますパターン？

『で、なんか避けるのも申し訳ないし、一緒の席っていうか、カウンターだったから横並びで座ったの。そこしか空いてなかったっていうのもあるんだけど。』

そこの居酒屋防犯とか大丈夫？
ていうか、君たちそこそこの有名人なの自覚して？

『それでお互い病んでたから、愚痴とか言い合ってたのね。そしたら私がむちゃくちゃ酔っちゃって、その日の記憶ほとんどないんだけど、気づいたらホテルで寝てたの。侑と一緒に。』

マジか、、、
絶対やったじゃん。

『起きた時の状況とか、自分の体の状態とか見て、何があったかは悟ったの。一応元恋人だし、それなりの経験もあったから。』

、、、聞きたくなかった情報だな。
同級生のそういう話ってあんま聞きたくないじゃん？

『とりあえずこの状況はヤバいって思ったけど、そのまま帰ってきたの。仕事もあったし。で、今日再会したの。』

角名｢ごめん、色々ツッコミたいんだけど？｣

とりあえずこの数十分の間に情報量が多すぎて処理できない。

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