【ハイキュー】思考するサバイバル【人狼ゲーム】 (ページ45)

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0日目44 ページ45

「おおよその報告はこれで終わりだな？他になにか話したいことや聞きたいことがあれば挙手してくれ」
　腕を組み澤村が着席する皆を見渡すが、彼の言葉に手を挙げる者はいない。一方で彼の立つホワイトボードサイドでは月島が手を挙げ、冊子組の三人が肩を強張らせる。その様子に軽率な話ではないのだろうとあたりをつけた澤村は、落ち着いた声で月島に発言を促した。
「ありがとうございます、澤村さん。……では、まず保険として、僕は共有者のうちの一人です。他の二人の共有者の方は今は名乗り出ないようお願いします」
　食堂内にいた皆が一斉に息を呑んだ。先程彼自身が自分の役職は公言するなと言っていたことに対する戸惑いもあるが、不意をついた突然のカミングアウトはその場にいた者達に単純に驚愕をもたらした。
「共有者の役割って……」
「確か共有者同士が村人だとわかる、夜に会議できる、だったなよな？」
　密かにそんな会話があちこちでかわされるのを何処か満足気に眺めた月島はコホンと一つ咳払いをして続けた。
「なんで僕が突然役職COをしたのかですが、これからお伝えする作戦には共有者が必要だからです。また、これは人狼陣営への忠告ですが、僕に対抗して共有者COをしてもご自分含めて人狼8人のうち3人は確実に失うことになりますのであまりおすすめはしません。
それでは作戦について説明知っます。これは孤爪さんの発案なのですが、まず、共有者以外の人たちは皆中心を向いて輪になって目を瞑り、両手を後ろに回してもらいます。そして数字に該当する役職……、占い師であれば１、霊能者であれば２など指で示してもらい、それを共有者が見て役職を把握します。今こちらにざっと書きますね」
　淡々と説明をする月島はホワイトボードの開いているスペースに宣言通り数字とそれに対応する役職を書いていく。作戦を聞いた者達の反応は予想通り、肯定的な感触であった。
「確かにこれなら……」
「人狼もまだ話し合いができてないから役職を騙るにしても被る可能性もあるのか」
「全部わかったら強いよな」
「うまく考えたもんだな」
　最終的にホワイトボードに新たに増えた記載は以下の通り。
『１、占い師
２、霊能者
３、狩人
４、ハンター
５、猫又』