操り人形

ダンス ページ7

あの事件から2ヶ月後。





久しぶりに来たダンススタジオ。






私が今20歳だから、9年振り。







久しぶりに聞くEXILEの曲。





体が勝手を動き出す。









次の曲は、
Fly Away。






足が止まる。





動かなくなる。









あの日。



スタジオに来てた、ライバルだった、



かんなに押された曲。





私はそれで半月板を故障して、




ダンスが怖くなった。



嫌いになった。









でもお兄ちゃんが踊るライブを見て、





またおどりたいとおもえた。




ありがとうお兄ちゃん。









「あ、お兄ちゃん、」





スタジオに来てくれたお兄ちゃんの顔を見て、



思わず笑みが浮かぶ、



3ヶ月振り！



「((名前))。今日はあって欲しい人がいる。」




え？





れおさんかな？


そんな期待をしてしまう自分が、




臣への罪悪感を日に日に強くしていく。




「これが哲也さんの妹さんスカ？」



そう言った白い髪の可愛いお顔の人。



哲也「小森隼。
シカゴフットワークが得意。」


小森さんは、



目をキラキラさせて私の足を見ている。



「(名前)で、す。」



よろしくお願いします！


そう元気よく言った小森さんは、

NEW HORIZON


を流してくれた




いやでも動き出す体。




動き出したら曲が止まるまでは、




終わらない。




それが私のスタイル。






歌い終えて汗を拭くと






小森さんが、


ダンスの感想を言ってくれる。




元気な人だなあ。



でもお兄ちゃん以外にダンスを褒めてもらうの久々。




新鮮で嬉しかった。





この日をあの人に見られていたなんて知らずに


笑っていた私は、バカだったのかもしれない。

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