すみません、ガチの方です。【BTS】 (ページ35)

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THside

SG「…あ、もしもしもも？お前さー好きなやつでもできた？」

…え、いやいや、…え？
レッスンスタジオの鏡の前、ぼーっとしていた僕の耳に鮮明に入ってきた"もも"という名前。

え、この流れでシュガヒョン本人に電話しちゃったの？え？

SG「あーうん、お前の兄貴がさ、…そうそう。え？あー全員いるけど」

ヒョンの電話に、一気に静かになる室内。もちろん僕も、電話先のももの言葉を聞き取ろうと必死に耳をたてている。

…正直、ジンヒョンからももに好きな人が出来たかもって聞いた時は驚きとかそういうのよりも焦りの方が勝っていて。

だって。だってさぁ…。

SG「…は？無理だよそんなの。今更キツいわ。…で、間違いってことで良いんだな？」

「「「「「「！？」」」」」」

ヒョンの口から出た"間違い"の言葉にみんなの目が見開くのが分かる。

SG「うん、それだけだから。はいよー…じゃあな」

JK,TH,JN「「「どうだった！？/でした！？」」」

SG「あー…単刀直入に言うと、セフンとはそういうんじゃないらしい。」

JN「そ、そういうってつまり…す、好きとかじゃないってことだよね…？」

SG「(頷く)」

JN「良かったぁぁぁあ！！！」

シュガヒョンやナムジュニヒョン達にうるさいと怒られているジンヒョンの横で、ほっと胸を撫で下ろす。

…よかった、もも、好きな人出来たわけじゃなかったんだ。

JH「ほら、問題も解決したし！ダンス始めるよ！！」

JM「はーい」

ぞろぞろと鏡の前に並んでいくメンバーを追って自分も立ち位置へと向かう。

"ももの隣で、こうして笑っていられるならそれだけでー…"

いつかの自分が心の中で願った言葉が、ふと頭に浮かんだ。

TH「…やっぱやだな、」

JK「？…ヒョン、なんか言いました？」

TH「んー？なんでもないよ〜」

…もも。僕、本気で好きになってもいいかな。

JK「…」