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Youside








"僕だけ見てって言ったよね"


"あれってBTSのシュガとグクだよね?裏切り者。絶対に許さない"


"どうせあの2人も誑かしてるんだろ、純粋そうな顔しやがって"








『っ、なんなのもう…』










ユンギオッパとグクオッパに自販機で少し話して、久しぶりに楽しい時間を過ごせたと思った今日。


家に帰ってからの恒例ともなった山ほどある手紙の開封をすれば、オッパとのことが書かれていて。


事務所内でのことを書かれたのは初めてで、流石の私も危機感を感じた。


一般人だと思ってたけど、事務所内ってことは……関係者、?









Prrrrrrr







『ん、誰だろ』








スマホの画面を見ると、非通知からの着信があって。






『…はい、もしもし』





「…」





『あ、あの…』





「…」








電話の相手はずっと無言で。間違いかと思い、切ろうとした時だった。







「おいっ!電話に出たらまずは仕事お疲れ様ぐらい言えよな!?ふざけてんのかお前!」





『っ、あの…どなたかと間違えて…』





「もも、最近どうしたんだよ…毎日毎日暗い顔して。僕は君の笑顔が好きだって言ったよね?」








急に怒ったかと思えば、直ぐに声色を変えて泣きそうな声でそう言う相手。






「…僕からの手紙、ちゃんと、読んでくれてるよね?」





『っ!』








電話の相手がそう言った瞬間、今までの手紙の内容が脳裏に流れ込んできて。


震える手で咄嗟に通話終了ボタンを押した。









『(今のって…あの手紙の犯人、?)』







Prrrrrrr Prrrrrrr







『ひっ、』










静かな室内に再び鳴り響くスマホの着信音。








"留守番電話に切り替えます"






『は、ちょっ、待っ』








「いきなり切るなんて酷いなぁ笑…まぁでも、もう少ししたら一緒に暮らすんだし、今は我慢ってこと?笑」

「ねぇもも、本当に愛してるんだ。さっきは怒ってごめんね?でも、他の男とつるむのは許せない…」

「次話したらどうしようかなぁ、僕…強行手段に出ちゃうかも!あははっ」









留守番電話で、1人でスラスラ喋り続ける男。

…怖い、怖い怖い。







Prrrrrrr Prrrrrrr






その後も、切れたかと思えば何度も何度も着信音が鳴って。









『もうやめてよっ!…誰か、助けて…』










結局、その夜電話は鳴り止まず。スマホの電源を落としてから、震える体を必死に抑え込んだ。

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ユウヒ - これから読みます。ateez好きなので、出してくれたら嬉しいです。 (6月18日 19時) (レス) id: 726d0570f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mm | 作成日時:2022年6月21日 21時

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