69話 ページ6
服屋を後にした私と中也は昼食を食べにとある店にいた
『美味しい…中也よくこんなところ知ってたね』
「まぁな…(昔一緒に来ようと思って下調べした店なんていえねぇ)」
何か言いたげな様子だがまぁどうでもいいか…面倒臭いし
あぁそれにしてもこのパスタほんとに美味しい
また食べに来ようかな…
『そういえば裏切り者である私とこんなことしてていいの?』
「あー、まぁ今日は非番だがらいいだろ」
『そういうものか?』
昼食を終えヨコハマの街を歩いているとだんだんとマフィアの時間が近づいてきていた
そんな時中也の雰囲気が少し変化した
「なぁ叶恵」
『…どうした』
「ほんとにマフィアに戻ってくる気はねぇのか」
その話か
『…私は戻る気は無いよ』
「うちの首領はお前が戻ってくることを望んでる…今戻ってくれば罰も軽い…それともこの前みたいに'探偵社員だから'って断るのか?」
探偵社員…か
『…実は私、今朝退職届を出てきたばかりなんだ』
「!それなら尚更マフィアに…」
『それでも戻らない』
「…理由を聞いてもいいか?」
『理由…ね。中也は私の嫌いなもの覚えてる?』
「覚えてる。面倒事だろ?」
『…あれから嫌いなものが増えたの』
「なんだ?」
『仲間を傷つけるような奴…』
「!それがどうしてマフィアに戻らねぇ訳になんだ」
『中也はさ、私が彼処を抜けた訳を知ってる?』
「…知らねぇ」
『…四年前ね、私と太宰の友人がミミックとの抗争で死んだ』
まぁ私が蘇生させたが…この話は後日かな
「…」
『あれがただの戦死ならあまり深く考えなかった…でもね、この一件には首謀者がいた』
「首謀者…」
『そう…それがポートマフィア首領森鴎外だった。彼は異能開業許可証を異能特務科に発行させるためにミミックをこのヨコハマに招いた。それで私の友人が抗争を終結させるために敵のボスと相討ちになった』
「まさか!」
『その友人の名は織田作之助…私は彼を犠牲にし、組織の為だといいあんな事をした森鴎外を許せなかった。だから今更彼奴の組織に戻る気ない』
「…そうか。お前の気持ちは分かった」
『ならどうする?ここで私を殺す?』
「いったろ?今日の俺は非番だ…」
____それに俺はお前を殺したくねぇ
『そっか…ありがと。中也は昔から優しいね』
「…マフィア幹部に優しいはねぇだろ」
『それもそうだ…今日はありがとね』
「おう、また今度付き合えよ」
そんなこんなで私は中也と別れた
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にゃっきー(現実逃避中)o(* ̄▽ ̄*)o(プロフ) - すみません遅れました!全然おっけーですよ!更新頑張ってください!応援してます!!好きです!!(突然の告白)(´▽`ʃ♡ƪ) テンションヤバクテスミマセン← (2023年2月10日 21時) (レス) @page29 id: dc9ed14aa0 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - シンアさん» やっぱり渡すものの意味考えながらあげるのいいですね…しかもそのセリフ( *´艸`)グフフ…失礼しましたぁ。でもそのセリフめっちゃ言われてみたいです!ネタ提供ありがとうございます (2023年2月6日 8時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
シンア(プロフ) - バレンタイン!!!太宰さんと中也の二人で、渡す物の意味にこっそりとメッセージを込めたり、「”それ”、くれるんだったら食べさせてくれよ」とか言われたいですっっっっ (2023年2月6日 0時) (レス) @page28 id: c430354ee1 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - 迷伯星紅さん» やっぱり意味的に面白いのあげたいですよね〜もし太宰さんにマシュマロあげたら多分泣きますねwガチで死にに行きそうw少し考えてみますね (2023年2月4日 20時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
迷伯星紅(プロフ) - バレンタインネタ、そうですねぇ、、、、あ、やばい、なんも思い浮かばない、どうしよう、取り敢えず、太宰さんにはマシュマロでもあげといて下さい。あ!ちなみにバレンタインであげるお菓子には一つ一つ意味があるそうです!(マシュマロは嫌い) (2023年2月4日 18時) (レス) id: 48d461098b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Megumi | 作成日時:2022年11月22日 14時