83話 ページ46
『…ご無沙汰してます、エリス嬢』
「ねぇ叶恵、あそびましょう!せっかく久しぶりに会ったのよ!」
『ですがエリス嬢。今はもう貴方とは敵同士なのです。それなのに遊ぶのは少し無理があるかと』
私がマフィアに所属していた頃は何度か護衛と称し、一緒に買い物に付き合っていたこともあった…しかし今となってはマフィアと探偵社…闇と光。住む場所が違う
「なら戻ってくればいいじゃない!ね、リンタロウ」
「エリスちゃんの言う通りだ。野上君、こちらに戻ってこないかい?」
『お言葉ですが、私はもうあなたの元には行かないと決めているので…では失礼』
「そう…今回は諦めるわ」
今回は…か
「そうだね…それでは私達は失礼するよ」
「先程はアドバイス、ありがとうございました。
そういえばお医者さんなのですか」
「元、医者だよ。今は小さな寄合の仕切り屋中年さ」
いや、マフィアのどこが小さいんだよ
「…少年、どんな困難な戦局でも必ず論理的な最適解はある」
論理的な…ね
「混乱してヤケになりそうな時ほど、それを忘れては行けないよ」
「はい!」
うわぁ敦めっちゃ信じてるよ…正体知れば驚くだろうな…
「ではでは」
そう言って森さんとエリス嬢は去っていった
「(困難な時でも、道はある、か)」
森さんが立ち去ったあと、鏡花はその場に崩れ落ちた
「鏡花ちゃん?どうしたの?」
チッ、森さん最後に鏡花に殺気向けてったな…まぁ手加減はされてたけど一応彼女は組織の裏切り者だもんね
『鏡花、これくらいで怯んでちゃダメだ。厳しいこと言うけどあの人は本気の50%も出してはいなかった。それでよくマフィアに居れたな』
「野上さん!」
『悪かったよ』
「確か野上さんはあの人とお知り合いでしたよね?何者なんです?」
『あぁ、あの人はね』
____ポートマフィア現首領、森鴎外だよ
「!あの人がマフィアの…それなら鏡花ちゃんが怖がるのも無理ない…あれ?でも何でそんな人とお知り合いなんですか?」
『だって私元マフィアだし』
「ええ!?え、野上さんが元マフィア!?」
『まぁ4年前に抜けたけどね。もし気になるなら私の名前を出さないで国木田に裏社会を騒がせていた"黒薔薇"って知ってるか聞いてみな。それが答えだ…
私が元マフィアだと聞いて幻滅した?』
「いえ、僕の知ってる野上さんは優しい人です。幻滅なんかしません」
『ありがとう。さて、探偵社に帰ろうか』
「はい!」
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にゃっきー(現実逃避中)o(* ̄▽ ̄*)o(プロフ) - すみません遅れました!全然おっけーですよ!更新頑張ってください!応援してます!!好きです!!(突然の告白)(´▽`ʃ♡ƪ) テンションヤバクテスミマセン← (2023年2月10日 21時) (レス) @page29 id: dc9ed14aa0 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - シンアさん» やっぱり渡すものの意味考えながらあげるのいいですね…しかもそのセリフ( *´艸`)グフフ…失礼しましたぁ。でもそのセリフめっちゃ言われてみたいです!ネタ提供ありがとうございます (2023年2月6日 8時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
シンア(プロフ) - バレンタイン!!!太宰さんと中也の二人で、渡す物の意味にこっそりとメッセージを込めたり、「”それ”、くれるんだったら食べさせてくれよ」とか言われたいですっっっっ (2023年2月6日 0時) (レス) @page28 id: c430354ee1 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - 迷伯星紅さん» やっぱり意味的に面白いのあげたいですよね〜もし太宰さんにマシュマロあげたら多分泣きますねwガチで死にに行きそうw少し考えてみますね (2023年2月4日 20時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
迷伯星紅(プロフ) - バレンタインネタ、そうですねぇ、、、、あ、やばい、なんも思い浮かばない、どうしよう、取り敢えず、太宰さんにはマシュマロでもあげといて下さい。あ!ちなみにバレンタインであげるお菓子には一つ一つ意味があるそうです!(マシュマロは嫌い) (2023年2月4日 18時) (レス) id: 48d461098b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Megumi | 作成日時:2022年11月22日 14時