79話 ページ42
それから私と森さんの間には沈黙が続いた
まぁ私が話したくないというのが1番だ
勿論この間も敦は1人アンと呼ばれる人形か逃げ回っていた
____「なぜ、貴方なの?なぜあたしではないの?不公平よ!」
『不公平…か』
私は孤児だが孤児院で育った経験は無い。だから彼らの気持ちは理解出来ない…
「野上君どうかしたのかね」
『!いえ、ただ私には彼らの気持ちは理解出来ない…ただそれだけです』
あの頃と変わらない呼び方で少し驚いた
森さんは私のことをちゃん付けで呼ぶ時はプライベートの時、そして苗字に君付けをする時は…マフィアの長としての時
つまり今私は彼にマフィアの長として理由を聞いてきたということ…私に答える義務は無いのだが、長年あそこに居たせいで答えてしまった…慣れとは恐ろしいものだ
その時敦がやっとの思いで脱出に必要とされる鍵を掴み取った
だが何か嫌な予感がする…まさか!
『敦、危ない!』
「少年、危ない!」
「え?」
どうやら森さんも同じことをし感じ取ったようだ
そして敦の手にした鍵が突如、生き物のように蠢きだした
そしてその鍵は先端をナイフのように変形させ、敦に敦に襲いかかった
間一髪でそれを投げ捨てた敦
その鍵を拾うルーシー
「あらあら、大事な鍵なのに」
その時敦は叫んだ
「鍵でドアを開けたら勝ちじゃないのか!」
「そう…」
____開けられればね
『敦、ここは敵の異能空間。ルールなんてあってないようなもの』
「そんな!最初から勝つ方法なんて無かったんだ…」
「お遊戯はこれからが本番よ。あなたは鬼ごっこの天才みたいだけど…
この状態で何分
その間も逃げ回る敦
しかしその途中、部屋に飾り付けられたリボンに足を取られてしまった
「ぐああぁっ!」
「いいのかい?助けに入らなくて」
『えぇ、まだ』
その時敦の心には諦めの色が見え始めていた
「(打つ手がない、いつかは捕まる。野上さんはいるけどここから逆転なんて…僕には無理だ
もう太宰さん達を頼るしかない!)」
何を思ったのか玄関扉に向かって駆け出した
「お友達を捨てて逃げる気?」
「(この状態でも太宰さんなら、きっとなにか思いつく…でも僕には無理だ)」
そして敦の手が玄関扉のノブに届きそうな時、彼の体は何科に掴まれたように引き戻された
『ダメだよ敦』
「ダメだよ少年」
それは森さんが敦に絡みついたリボン、私が
ベルトを掴んだからだ
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にゃっきー(現実逃避中)o(* ̄▽ ̄*)o(プロフ) - すみません遅れました!全然おっけーですよ!更新頑張ってください!応援してます!!好きです!!(突然の告白)(´▽`ʃ♡ƪ) テンションヤバクテスミマセン← (2023年2月10日 21時) (レス) @page29 id: dc9ed14aa0 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - シンアさん» やっぱり渡すものの意味考えながらあげるのいいですね…しかもそのセリフ( *´艸`)グフフ…失礼しましたぁ。でもそのセリフめっちゃ言われてみたいです!ネタ提供ありがとうございます (2023年2月6日 8時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
シンア(プロフ) - バレンタイン!!!太宰さんと中也の二人で、渡す物の意味にこっそりとメッセージを込めたり、「”それ”、くれるんだったら食べさせてくれよ」とか言われたいですっっっっ (2023年2月6日 0時) (レス) @page28 id: c430354ee1 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - 迷伯星紅さん» やっぱり意味的に面白いのあげたいですよね〜もし太宰さんにマシュマロあげたら多分泣きますねwガチで死にに行きそうw少し考えてみますね (2023年2月4日 20時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
迷伯星紅(プロフ) - バレンタインネタ、そうですねぇ、、、、あ、やばい、なんも思い浮かばない、どうしよう、取り敢えず、太宰さんにはマシュマロでもあげといて下さい。あ!ちなみにバレンタインであげるお菓子には一つ一つ意味があるそうです!(マシュマロは嫌い) (2023年2月4日 18時) (レス) id: 48d461098b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Megumi | 作成日時:2022年11月22日 14時