久しぶりに帰ったヨコハマは変わってなかった3【文スト】

番外編の後日談的なもの ページ37

No side
バレンタイン翌日、探偵社では奇妙な光景が見られていた

｢ねぇ叶恵〜あの日は悪かったって｣

『…』

｢この通りだから！｣

『…国木田、私は依頼に行ってくる』

｢お、おう｣

｢叶恵〜無視しないで！｣

今の状況は、朝からずっと太宰が野上に謝り続けそれを無視している様子である。

太宰が野上を怒らせ、謝り、無視されるというのはまぁ探偵社にとっては日常的な物で、今回も同じだと思っていた。

が、何やら様子がおかしいのだ。いつもなら太宰が謝ればなんだかんだ許す野上だったが、今回は太宰が謝っても…ついには土下座までしたがそれでもなお野上は太宰の存在を認識することはなくただ、時が経つだけだった

現時点でその光景が1週間続いている

困り果てた太宰は探偵社の女性陣に助けを求めたが、太宰が悪いと一刀両断…

そして野上に謝り倒し、いくつもの詫びの品を贈る太宰の姿が見られたのだ

一方もう1人の加害者(中也)はというと、メールや電話で謝ろうと連絡しても、メールは未読無視。電話は着信拒否されていた。やはり相棒は同じ考えだったのか、たくさんの詫びの品を自宅や探偵社に贈るもすべて返品される始末だ…それがバレンタインから1週間の出来事である

そして2週目、ついに中也は仕事の合間に探偵社にやってきて野上に謝り倒していた…
普段なら探偵社にマフィア幹部がいるのはおかしい事だが、太宰と同じ状況だと察していたので何も言わなかった

そして遂に3週間が経過した。ちなみにこの間、野上は太宰、中也と一度も口を聞いていない…

｢なぁ叶恵、そろそろ許してやったらどうだい？奴らも反省しているようだし｣

『でも与謝野女医…』

｢叶恵〜そろそろ許さないと文字数が足りなくなる｣←

乱歩さん、メタ発言やめて貰えません？by作者

『乱歩さん…作者の都合なんかどうでもいい』

叶恵ちゃん酷い(´；ω；｀)by作者

『まぁ収拾つかなくなりそうなので…』



『というわけで、太宰治さん(・・・・・)中原中也さん(・・・・・・)…』

そういうと2人はなにか察したのか野上の前に正座した

『次あんな事したら一生口聞かないので…





分かるよな』

｢｢…｣｣

『返事』

｢｢は、はい。この度は誠に申し訳ございませんでした。もう二度としません｣｣

『よし。じゃあ解散』

こうして何とか許してもらった旧双黒のふたりであった

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