久しぶりに帰ったヨコハマは変わってなかった２【文スト】

番外編〜ハロウィン〜 ページ41

10月31日。世でいうハロウィンなのである。

そんな今、私は…いや、私たち探偵社社員は全員仮装をしている。というのも、事の発端は昨日のことであった

｢皆さん、明日仮装パーティーをやりませんか？｣

ナオミのこの発言が始まりだった
10代の皆がやりたいようだったため、社長に許可を貰い仮装パーティーをすることになった
しかし緊急の依頼が入った時のためにプチパーティーをすることになった

そして今日

みんなの仮装を簡単に紹介しておこう
乱歩さんは魔法使い。なんか可愛いな…
与謝野女医は魔女。本当にいそう
国木田は吸血鬼。意外と乗り気だ
太宰は木乃伊。うん、いつもより包帯が少し多いくらいで大して変わりない
谷崎は囚人でナオミは警官。うん、予想はしてたよ…いつもよりスキンシップが多くないか？
敦はキョンシーだ。メイクも凝ってるな…かっこかわいい感じ
鏡花は小悪魔。めちゃくちゃ可愛い。悪魔と言うよりもはや天使←
賢治はスケルトン。こちらもかわいい。
結論。年下組は皆かわいい←

そしてなんと…社長も仮装してくれた！社長の仮装はフランケンシュタイン…威厳もあって少し怖い気が…
スペシャルゲストとして織田作も呼んでみた。ちなみに仮装は狼男。かっこいいな！

ちなみに私は死神になっている。さっきから太宰が｢私の魂をその鎌で刈り取ってくれないかい！｣なんて言ってるのでそのうち天姫で切りつけてやろうか？なんて思っていた



そして昨日、何故か知らないけど乱歩さんに用意するキャンディーは多い方がいい。なんて言われてしまったので多めに準備した。それを事務員の皆さんと年下の皆、そして乱歩さんにあげた


そしてパーティーも終盤になった時だった

｢叶恵｣

『なに？太宰』

語尾に音符でも着きそうな感じで太宰に呼ばれた…嫌な予感がする

｢うふふ。Trick or Treat！｣

『…え』

まずい、かなりまずい。この時ようやく乱歩さんの忠告の意味がわかった

私は今お菓子を持っていないのだ…みんなに配った分で全てだったのだ

｢あれぇ？叶恵〜お菓子ないのかなぁ??｣

まずい、こいつの悪戯なんて…かなりまずい

｢おや、お菓子がないのなら悪戯だねぇ｣
｢そうですわ！｣

しかも与謝野女医とナオミまで加わってきた…まさか

『3人ともグルだな』

そう気がついた時には遅かった。

｢叶恵さん！ぜひこれを着てください｣

そう言い渡されたのは…

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