番外編〜国木田誕生日〜 ページ29
国木田side
_____理想
それは俺の手帳に記されている言葉である。
この手帳は俺にとっての全てだ
「…30秒早く着いてしまったようだ」
俺の名前は国木田独歩。武装探偵社の社員である
今日もいつも通り通勤したが、少し早くついてしまったため扉の前で時間になるまで待っていた
「…よし、時間だ。おはようござい」
パンパンッ!
襲撃か!?
「「「国木田/君/さん!誕生日おめでとう/ございます!!」」」
「これは…」
『おはよう国木田。今日はお前の誕生日だろ?』
すっかり忘れていた。日々あの唐変木のせいで溜まりに溜まった仕事をやっていたので、自分の誕生日なんか頭の片隅にも置いてなかった…
それから俺は社員の皆から沢山の贈呈品を貰った…
「ところであの唐変木はまた遅刻か?」
『いや、それこそ私からの誕生日プレゼントだ』
「?」
俺は野上が何を言っているのか全く分からなかった
『あそこを見てご覧』
野上が指さす方を向くと…
「…これは幻覚か?」
ありえない…あの唐変木が机に向かって仕事をしているなんて!
『改めて私からのプレゼントだが、太宰に仕事をさせた。太宰自身のはもちろん、国木田の分もだ』
その言葉に俺は固まってしまった
普段自分の分ですらやらないのに、ましてや俺の分もだと?
「…野上、お前一体何であいつを釣った?」
『んー、聞きたいか?』
俺の目に映ったのは悪魔のような笑みを浮かべる野上と、何故か震えている太宰だった。ほんとに何をやったんだ?
「…いや、やめておこう」
後日聞いた話によると、野上が太宰を脅したらしい
それでああなるなら普段からやって欲しいものだ
「皆、ありがとな」
「国木田」
後ろから俺の名前が聞こえた。この声は…
「社長!?」
「国木田、普段から探偵社をよく纏めてくれている。これからも頼んだぞ。誕生日おめでとう」
言葉が多くないからこそこの一言に全てが詰まっている…
俺は思わずこういった
「…この国木田独歩、これからも武装探偵社のため全力を尽くします!」
「期待している」
そう言い社長は戻って行った
『良かったな、国木田』
「野上」
『なんだ?』
「ありがとな」
『あぁ、これからもよろしくな
独歩』
急に名前で呼ばれ少し照れくさかったが、野上の後ろにいる包帯無駄遣い装置からの圧が怖いぞ
それより…
今年はいい一年になりそうだ
_______
8/30
国木田さん誕生日おめでとうございます!
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ふぁぁんでぇす - とてもにちゃにちゃしながら読んでます。これからも頑張ってくだせぇ‼楽しみに待ってますすす‼ (10月17日 23時) (レス) id: 138a5f5117 (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - エレンNo2さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします (2023年1月9日 21時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
エレンNo2 - 僕、文スト大好きなんですけど、めちゃくちゃおもしろいですね! (2023年1月9日 15時) (レス) id: ef9ab59deb (このIDを非表示/違反報告)
Megumi(プロフ) - ユリさん» ネタ提供ありがとうございました!これからも頑張るのでよろしくお願いします (2022年11月6日 15時) (レス) id: 2b7b46d822 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - 鏡花ちゃんbirthdayも面白かったです!!私の案、取り入れてくださってありがとうございます。また楽しみにしてますね*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*改めて、鏡花ちゃん、Happy Birthday!(一日ずれちゃったけど!) (2022年11月5日 22時) (レス) @page44 id: 8486d49576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Megumi | 作成日時:2022年7月2日 18時