1.My Kiss−Ryeowook’ｓ story ページ16
忙しい仕事の合間を縫って、なんとか大学のﾃｽﾄに間に合ったあの日。
『あれ?筆箱がない・・・・』
ﾃｽﾄ開始の1分前、滑り込みｾｰﾌで席に着いた僕を待ち受けていたのは、ｶﾊﾞﾝに筆箱が入ってないという絶望的な状況。
周りは、仕事でなかなか学校に来られない僕とは同級生だけど、みんな年下で、仲良しと呼べる人なんて・・・そんなにいないし・・・あぁ・・始まっちゃうよ〜。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
ｽﾃｰｼﾞで踊りながら靴が脱げちゃった時と、同じような気持ち。
その時、ﾂﾝﾂﾝって後ろからつつかれて、振り向いた僕に、
『良かったら、これ使って』
ｼｬｰﾍﾟﾝと、半分こにした消しｺﾞﾑをそっと差し出してくれたのが、彼女だった。
これが、彼女との出会い。
それから話すようになって、気付いたらいつの間にか、僕の心に彼女が住みついてしまった。
大学に行けない日も、よく連絡して、たまに2人でごはんとか行くようになって、Aへの想いが膨らみすぎてはち切れそうで・・
告白したのは僕からだった。
『ｵｯﾊﾟは、たーっくさんの人に笑顔と元気と、勇気をあげられて・・本当にすごいなぁ』
あの時、ふとした会話の中でそう言ったAに、
『Aだって同じだよ』
あ。今言わなきゃって思ったんだ。
『え?』
『Aは、僕を笑顔にして、元気にしてくれるでしょ?』
『私なんて、そんな・・』
恥ずかしそうにうつむいたAに、
『いつも笑ってるAが好きだよ。僕の傍で笑ってて欲しい』
そう言ったら泣いちゃって、すごく焦ったっけ。
・・・おっと。思い出に浸ってたら、もう着いちゃった。
『ここで降ります』
あれからもうすぐ、1ヶ月。
声は電話で毎日聞いてたけど、仕事で全然会えなくて、3週間ぶりにやっと会える。
ﾀｸｼｰを降りて、急ぎ足で角を曲がると、
『ｵｯﾊﾟ!!』
金木犀の木の下に、大好きなAの姿。
『A。外で待っててくれたの?あ〜。こんなに手が冷たくなってる・・寒かった?』
『大丈夫だよ。夜食作ったよ。行こう』
『うん。おなかすいたよー』
初めて来た、彼女の部屋。
背中のｶﾊﾞﾝに、一応・・・一応、一応、入ってるお泊りｾｯﾄ。
空に浮かぶまんまるい月に照らされた僕は、ちょっとだけ、ｵｵｶﾐ男の気分。
がおー。Aを食べちゃうぞー・・・なーんてね////
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Juno(プロフ) - 今さら見つけた恥ずかしさでいっぱいですが三作とものほっこりとしたhappyendに胸が温かくなって幸せになりました。落ち込んだときとかまた読み返します。ｲｪｿﾝのお話が特にお気に入りです。ﾊﾟﾝﾌﾟﾙ〜はﾓｸﾞﾀﾝですよね? (2012年7月15日 18時) (携帯から) (
レス) id: d5b91689d4 (このIDを非表示/違反報告)
麻美(プロフ) - どのお話も心が温かくなりました(*^^*)ﾘｮｳｸはやっぱり可愛くて幸せ気分です( ´艸｀) (2012年6月25日 23時) (レス) id: cef3410f14 (このIDを非表示/違反報告)
くれー★(プロフ) - すごくよかったです(*^^*) (2012年6月25日 18時) (レス) id: fe0cb31f9c (このIDを非表示/違反報告)
作者 - *メミ子さん* あら!!前に読んでくださってたなんて、感激です〜♪文章の癖って抜けなくて、ついつい出てしまうんですw心地よいなんて、嬉しいです♪ありがとうございます!!ｷｬｷｬ♪ (2012年6月12日 17時) (レス) id: a992b0a813 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ＞★雲★さん ｺﾒありがとうございます♪ﾘｮｳｸ、実際は恋愛にｸｰﾙだと言われていますが…こうあってほしいという願望を込めてみましたw (2012年6月12日 16時) (レス) id: a992b0a813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひらり | 作成日時：2011年9月30日 18時
