もう手遅れじゃん (ページ5)

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4話ページ5

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…あー、新一がコナンになってて、お見舞いに来てくれた少年探偵団の中に哀ちゃんがいたって事は、もう原作は始まってるのか…
私が存在しててもしてなくても、ジンアニキは容赦ねえんだな…鬼やん…

蘭「…A聞いてる？」

おっちゃんの車に揺られ、ボーッと過去を振り返っていた私にかけられた声

『…ごめん蘭、聞いてなかった…』

小五郎「あ？まだ調子悪いんじゃねぇのか？」

『大丈夫だよ、おっちゃん！ちょっとボーッとしてただけ』

コナン「ほんとに？Aお姉ちゃん、無理してない？」

隣に座っていたコナンくんがコテンと首を傾げる。

コナンだけにコテン。ぶはっ

『…コナンくん私の心配してくれてるの？もう全然大丈夫。大丈夫だからとりあえず抱きしめさせて？』

コナン「うん。大丈夫だね。」

コナンくんを抱きしめて癒されようとしていた時、着いたよと蘭の声が聞こえた。
顔を上げるとそこは私の家があるマンション。

『おっちゃん、送ってくれてありがとう！』

小五郎「おう！これくらいどうってことねぇ！」

蘭「A、一人暮らしなのに本当に大丈夫？今日だけでも私ついてようか？」

『ほんっとに大丈夫だから！心配しないで！送ってくれてありがとう！また落ち着いたら学校行くから！』

蘭「…うん、わかった、また連絡するね」

コナン「なんかあったらすぐに電話してね！」

『うん！色々ありがとう！』

心配性な家族を見送って、自分の家へと向かう。

…おお、自然に体が覚えてる

(名字)と書かれた表札の部屋の扉を開けると、馴染みのある雰囲気に包まれた。

間取りも家具の配置や小物の場所も知らないようで知っていて、見覚えのないようである。

なんか複雑な気分だけど、

『…ちゃんと、私の家だ』

ぎゃあ。冷蔵庫の中の物全部パーじゃん…
そりゃ急に入院したらそうなるか…くそぅ…

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