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幼少の砌 ページ13
夢を見た。
懐かしい、小さい頃の夢を。
まだ幼稚園児だった俺らは親が主催するパーティーによく連れてこられていた。
赤ん坊の頃から質の良い食べ物を食べていた俺らは、豪華な料理よりも親の目から離れて遊ぶのが好きだった。
大きな会場に大人数の大人たち
なんの話しをしているのかもわからなくて、ただ退屈だった。
そんなとき誰かの提案でかくれんぼをすることになった。
誰が提案したのかは覚えていないが、気づいたらパーティーに参加するときはいつもかくれんぼをしていた。
会場から少し離れた大きな部屋でかくれんぼをする。
これだけのことなのに、つまらないパーティーなんかより何百倍も楽しかったことを今でも覚えている。
今はすっかり高校生になってしまったがそんなの関係なしに、かくれんぼをするだろう。
親に怒られたっていい、俺らは俺らなりのパーティーをしているのだから。
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作者名：ave | 作成日時：2021年8月24日 10時
