お前ら後輩愛しすぎかよ。【呪術廻戦／逆ハー】

10. 衝動が抑えられなかった模様。 ページ10

.




「パンダくん、狗巻くん！」

「お、憂太、お疲れ。悠仁と戦ってたのか？」

「うん。いやーやっぱり虎杖くんと近接じゃ、かなりキツいね。なんとか引き分けに持ち込めたけど」

「おかか。(訳：あの悠仁と渡り合えてることが恐怖)」

「憂太さんだもんな」







一年から三年の、近接力を補う合同演習。虎杖は乙骨と戦い、伏黒と釘崎が今は絶賛対戦中である。

休憩をしていたパンダと狗巻の元に、やや疲労気味の乙骨がやって来てパンダの隣に座った。するとパンダが「それよりさ、」と苦笑して向こうを指差す。







「あれ、どう思うよ」






「まっ！！まきせんぱい！！わたししにます！！し！んでしまいますっ！！しぬる！！」

「死なねーよこれくらいで」






「すじこ、高菜、明太子(訳：追われる子ウサギとそれを食おうとしてる鬼)」

「適切だな」

「もうダメだ‥‥僕、見てられない‥‥今にもAちゃんを鬼から救いだしたい衝動に駆られる‥‥」

「こいつ堂々と真希を鬼呼ばわりしたな‥‥やめとけやめとけ、それこそ真希に食われるぞ」







その瞬間、Aの額に真希の木刀が当たり、思いっきりスパーン！！と良い音がした。

パンダが「うわっ」とそれを見て顔をしかめる。





「ありゃ痛いぞ、可哀想に‥‥‥っておい憂太さん、何してんだよいきなり立ち上がって」

「Aちゃん、今助けるからね」

「おい憂太早まんな！！落ち着け！！早々にAを助けに行こうとしてんじゃねぇ！！おい棘、俺が憂太さん押さえてるから憂太さんの心を鎮めて差し上げろ！！」

「明太子〜いくら〜ツナマヨ〜(訳：憂太〜鎮まれ〜鎮まりたまえ〜)」






「なーにやってんだ‥‥あいつら」

「‥‥‥(痛みで言葉が出ない)」







何故か後ろから乙骨を羽交い締めにしているパンダと、側で謎の躍りを披露し出す狗巻を、真希は木刀を構えながら呆れた様子で見ていた。

11. まさかの王子様。→←09. 頑張って下さいと心で呟く。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す