33. それはあまりにも記憶にある、 ページ33
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特に苦労もせずに終わった任務帰り、乙骨は補助監督が停めてくれていた車に乗り込み、一息ついた。
‥‥‥今、９時か。と思って任務前に会話を交わした彼女の顔を思い浮かべる。まだ、寝てないよね。会えるかな。
なんだか、今日の彼女は少し様子が変だったような気がする。伏黒に怪我をさせてしまったからだと思うけれど、何だか、それだけじゃないような。
そのせいか、乙骨はもう一回だけ彼女の様子を確認しようと思案していたのだった。
「‥‥‥大丈夫かな、Aちゃん」
いつの間にか声が漏れていたらしい、隣で車を運転する顔見知りの補助監督に「Aって‥‥最近高専に入学した、あの？」と不思議そうに聞かれた。
驚いて乙骨は、「知ってるんですかAちゃんのこと」と思わず聞き返す。
「まぁ、この界隈では有名ですからね」
何だか、嘲りにも近い薄笑いを浮かべる補助監督に、乙骨はどことなく違和感を覚えたが、そのままにしておいた。
「乙骨さん、彼女と仲良いんですか」
「えぇ‥‥まぁ」
「えっ」
乙骨が戸惑いがちに答えると、補助監督は心底意外そうに彼の顔を見たので、乙骨はいよいよ先程感じた違和感が何かしらの本物だったと気付いた。
しかし、何なんだろう、この補助監督の反応は。
「‥‥‥あの、貴方はAちゃんと知り合い‥‥だったりするんですか」
「え？いや、特にそういうわけでは」
「‥‥‥‥じゃあ」
何故、そんな彼女を近寄りがたい物として見るような、そんな言い方を。
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「だって、夏油さんのことなんて、皆知ってるじゃないですか。有名だし」
「‥‥‥‥‥‥‥は？」
一瞬、何を言ったのか分からなかった。何を言っている、この人は。
全身を凍りつかせた乙骨を前に、補助監督はきょとんとした顔で首を傾げた。
「え？だから、夏油さんでしょ。
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夏油Aさん」
34. 少しだけ嫌な予感がした。→←32. あの日からあの子供は。
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凛音 - 涙が出てきそうになりましたが頑張ってこらえました、なぜなら目に涙がにじんで文字が見えなくなるからです。頑張ってこらえました、でも結局泣いてしまいました。本当に感動しました！ (8月28日 10時) (
レス) @page46 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
どこぞのオタク - 良かったです...泣きました......うぅ、是非とも夢主ちゃんには皆から「人殺しの妹」ではなく「夢主ちゃん」としてみて貰って幸せになってほしい...最高でした！！ (2023年3月13日 15時) (レス) @page46 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - ニコ25さん» 最高だなんて言って頂いてッ‥‥本当にご愛読ありがとうございました♡高専で皆で青春してる感じが書きたくて、楽しんで頂けたようで嬉しいです！！！ (2022年6月4日 7時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - メロさん» 本当にご愛読ありがとうございました！！毎度メロさんのコメントに支えられていると言っても過言ではないです！！！二週目なんて嬉しいです‥‥！これからも宜しくお願いしますッ！ (2022年6月4日 7時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ25 - マジで最高でした！！！！！高専の皆のわちゃわちゃ感最高すぎる......（≧∇≦）ありがとうございました！！！ (2022年5月31日 23時) (レス) @page45 id: 270b34836a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほしふる。
| 作成日時：2022年4月2日 19時
