お前ら後輩愛しすぎかよ。【呪術廻戦／逆ハー】

04. 別にいじめてるとかじゃ。 ページ4

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「ありがとうございました」






補助監督が教室を出ていくのを見守ってから、教室で一人きりになったAはふぅと息をついた。初めての座学の授業、緊張していたけれど中学の授業の様子とほとんど変わらなくて、何やら拍子抜けした感じだった。

しかし‥‥一年生一人。五条はああ言っていたけれど、補助監督と二人きりで授業を受けるのは少し気まずいなぁ、と彼女は思う。

すると、急に閉じられていた教室のドアが勢いよく開かれ、Aはびくりと体を揺らした。ドアからひょっこりと見えたのは、揺れるポニーテール。






「よーA。授業終わったか？」

「真希先輩！」



「しっかし一年生一人って、昔の恵ん時以来だな。補助監督と二人きりで授業か‥‥パンダ感心しちゃう」

「しゃけしゃけ」

「Aちゃん、凄いなぁ」







真希に続いて、パンダ、狗巻、乙骨も姿を現す。Aは驚きつつも先輩方が会いに来てくれたことが嬉しくて思わず頬を緩ませた。







「伏黒先輩‥‥学年で一人だった時があったんですか」

「まーな。悠仁たちが来る前だっけなぁ」

「それよりA。どうだった、恵たちの反応は」







そうニヤニヤして真希が言うと、Aははっと二年と顔合わせした時のことを思い出して「ま、まきせんぱい〜」と半泣きになりそうなくらいの調子で声を上げて顔を覆う。








「どうしよう‥‥伏黒先輩に変な人だって思われたら‥‥現役ヤンキーじゃなくて元ヤンだったなんて、なんて謝ったら」

「別に特に変わらんくね」

「黙っとけ元凶。大丈夫だってA、恵の奴も怒りを覚えた相手は真希だろーから」

「パンダくんも割とノリノリだったよね？」

「いくら、すじこ(訳：Aちゃんいじめた本人が何言う)」

「‥‥‥ちょっと魔が差したんだよ！！Aめちゃくちゃ素直だから、こう、からかいたくなったというか‥‥」

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