28. そんなこんなで始まった。 ページ28
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「‥‥‥お、来たな」
ドキドキしながら部屋のドアを軽くノックすると、風呂上がりなのか髪をお団子にした真希が笑顔で出迎えてくれた。
真希先輩、かわいい‥‥!とAが軽く感動を覚えていると、真希の背中側からひょこっと姿を表した野薔薇が「A、待ってたわよ」とウィンクする。
「早く中入れよ」
「お、お邪魔します‥‥!」
真希と野薔薇に続いて、緊張しながら部屋の中に入る。室内はいかにも真希らしくシンプルな家具が置かれていて。初めて入る先輩の部屋‥‥!と彼女はまたもや感動した。
奥に無造作に置かれているダンベルはもはや、流石と言うべきか。
女子達は部屋の中央に置かれ、沢山のお菓子が並べられている机の周りに集合した。
「よし、」と真希がにやりと笑う。
「第一回 1,2,3年合同 女子会、始めっぞ!」
「うわーい!」
「わぁ、やった‥‥!」
先輩方との初めての女子会である。Aは少しばかり興奮した。
「私、後輩とこうやって女子会するの夢だったのよね!これから定期的に開きましょ!」
「やっぱり野薔薇の部屋でやった方が良かったんじゃねぇのか?野薔薇の部屋の方が、なんつーか、女子っぽいし」
「真希先輩のお部屋、統一感あって私好きです‥‥!」
「‥‥そーか?ありがとなA」
後ろのダンベルには誰も触れない。
「先輩方は、いつもこうやって女子会開いていたんですか?」
「たまに、だな。頻繁に開いてたわけじゃねーけど」
「女子会って言っても、高専に女子って私と真希さんしか居なかったしねー」
「確かに!」
「だからAが来てくれて嬉しい。な、野薔薇」
「ほんとほんと!一年生一人ってのは驚いたけど、女子来てくれて本当良かったわ」
「えへ‥‥‥」
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凛音 - 涙が出てきそうになりましたが頑張ってこらえました、なぜなら目に涙がにじんで文字が見えなくなるからです。頑張ってこらえました、でも結局泣いてしまいました。本当に感動しました! (8月28日 10時) (レス) @page46 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
どこぞのオタク - 良かったです...泣きました......うぅ、是非とも夢主ちゃんには皆から「人殺しの妹」ではなく「夢主ちゃん」としてみて貰って幸せになってほしい...最高でした!! (2023年3月13日 15時) (レス) @page46 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - ニコ25さん» 最高だなんて言って頂いてッ‥‥本当にご愛読ありがとうございました♡高専で皆で青春してる感じが書きたくて、楽しんで頂けたようで嬉しいです!!! (2022年6月4日 7時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - メロさん» 本当にご愛読ありがとうございました!!毎度メロさんのコメントに支えられていると言っても過言ではないです!!!二週目なんて嬉しいです‥‥!これからも宜しくお願いしますッ! (2022年6月4日 7時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ25 - マジで最高でした!!!!!高専の皆のわちゃわちゃ感最高すぎる......(≧∇≦)ありがとうございました!!! (2022年5月31日 23時) (レス) @page45 id: 270b34836a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしふる。 | 作成日時:2022年4月2日 19時