お前ら後輩愛しすぎかよ。【呪術廻戦／逆ハー】

17. ほんとは仲良いんだろうな。 ページ17

.





「やったぁ、勝った〜！！」

「しゃけしゃけ！！」




「やっぱり憂太が‥‥」

「そうだよな。次は憂太さん棘のチームに」

「真希さんパンダくん聞こえてるよ」







結局、あれからAが着々と順位を上げていき、狗巻も何度も一位を取ったのでA・狗巻チームが僅差で勝利した。

嬉しくて、彼女が喜びを実感していると狗巻がにっこりとこちらに笑いかけてきて、ふと片手を彼女に向かって掲げる。

Aは最初訳が分からずオロオロとしたが、やがて狗巻の意図を理解しこちらも控えめに手を上げた。

ぱちん、と重なる勝利を喜び合う手。先輩とハイタッチ、と静かに感動していると「おっくれました〜！」と共有スペースに元気の良い声が響き渡る。







「お、二年組が来たな」







パンダがそう言ってにやりと笑い、やって来た虎杖、伏黒、釘崎を出迎えた。







「え、今マリカーしてるの？私スマブラやりたーい！」

「いーなスマブラ。マリカーも今丁度終わったし」

「この人数でやれるだけのコントローラー、あります？」

「無い‥‥な。よし、じゃあ俺ら三年組は抜けるわ。A、頑張れよ」

「ええっ！？私、やるんですか！？」







Aは、先輩方を差し置いてコントローラー独り占めしちゃっていいのか‥‥と困惑するが、乙骨や狗巻も「頑張れAちゃん」「高菜ー(訳：野薔薇、スマブラ強いよー)」とにこにこしてそう言ってくれるので、彼女はそれじゃあ‥‥とコントローラーを再度手に取る。

虎杖が「やった、Aちゃんとゲームだ」と嬉しそうにするので、こちらもつられて笑顔になる。








「釘崎。いつもみたいな感じでA潰そうとするんじゃねぇぞ」

「伏黒、ゲームに手加減なんて存在しないのよ知ってる？」

「Aに嫌われても知らねぇからな」

「Aは私が大好きなんだからそんなこと有り得ないっつーの！ね、A」

「大丈夫だA、こいつは妄想という名の願望を語っているだけだ」

「え、えぇぇ‥‥‥」

「二人とも一旦落ち着こ？」

18. ここにも鬼がいた。→←16. わいわいがやがや。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す