お前ら後輩愛しすぎかよ。【呪術廻戦／逆ハー】

02. お前は悪くない。分かってる。 ページ2

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「誰だよ元ヤンとか言ったやつ」

「誰だよしばくとか言ったやつ」

「お前らだよ」


「？？？」





虎杖と釘崎は、自分の心の醜さを叱責した。伏黒も伏黒で先程の自分の「こんな呪術高専に入学してくるくらいなら〜うんぬん」発言を後悔していた。

一方、訳が分からずオロオロする一年生。ただただ可哀想。







「俺は虎杖悠仁！宜しくな！なぁなぁ、Aちゃんって呼んでもいい？」

「うわっ虎杖、初対面のくせに馴れ馴れしい。ね、私は釘崎野薔薇。遠慮なく野薔薇先輩♡って呼んでくれて構わないわよ」

「その発言俺より馴れ馴れしくね？」

「‥‥伏黒恵だ」

「他にも言うことあるでしょ」

「‥‥‥宜しく」

「ごめんなAちゃん、こいつ奥手だから」



「あっ、はい！えっと、虎杖先輩に、の、野薔薇先輩に‥‥伏黒先輩」







すると、何故かAは伏黒の方を見て「貴方がかの伏黒先輩‥‥」と言葉を漏らした。どの？

そしてあろうことか、どこから持ってきたのか小さめの菓子折りを取り出して、まさかの「お納め下さい」と伏黒に差し出したのだった。

一同、まさかの彼女の行動に騒然。







「えっ‥‥A？あんた、伏黒のこと知ってるの？」

「何で伏黒に菓子折り？」

「あの、えっと真希先輩が、“恵は現役ヤンキーだからまず初めにあいつに気に入られないといけないんだよ。だからここじゃまずあいつに菓子折りを渡す習わしがあるんだ”って教えて下さったので‥‥」

「あははははははははwww」

「ひっww伏黒に菓子折りwww習わしって真希さん最高www」

「あの人‥‥やりやがったな‥‥」






菓子折りを渡されたまま、呆然と棒立ちする伏黒。

それとは対照的に腹がよじれる程大笑いする虎杖と釘崎に、またもやオロオロするAは自分が真希にからかわれたことに気付いて居なかった。可哀想。

そして、今度は「はっ」と何かを思い付くA。






「伏黒先輩‥‥ゼリーお好きじゃなかったですか‥‥？まさか、パンダ先輩が言ってた“あいつはここらへんじゃ知る人ぞ知る【にんにくマヨネーズ大福】が好きだ”ってのは、本当‥‥」

「ぜっったい食いたくねぇwwww」

「にんにくとマヨネーズってなにwwww」

「‥‥A、大丈夫だ。お前は先輩にからかわれただけだ。俺は現役ヤンキーじゃねぇし、にんにくマヨネーズ大福が好きでもねぇ」

「あ、ゼリーで大丈夫でしたか‥‥？」

「‥‥‥‥‥‥‥‥あぁ。悪ぃな、気使わせて」

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