01. 俺達が間違ってた。 ページ1
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___事の発端は朝のHRで教壇に立った五条が思い付いたように放った言葉。
「‥‥あ、そーいや言って無かったけど今日、新しい一年が一人来てるから〜」
「「「マジ?」」」
「マジマジ」
何なんだ、どうしていつもそう大事なことを直前に言うんだこの人は。
五条がヒラヒラと手を振りながら「後で顔合わせしといてねー」とあっけらかんと言うと、釘崎が「早く言いなさいよ今日の五条先生のくだらん朝食の話よりは重要じゃない」とキレ気味に突っ込んでいた。
‥‥まぁ、そんな感じで。虎杖たちは新入生と顔合わせするべく、一年の教室へと向かっていた。
「後輩ってどんな子なんだろーなー。すっげーテンション上がる」
「その後輩元ヤンとかだったらどうするのよ」
「大丈夫だって。ウチには泣く子も黙る現役ヤンキーがついてるんだから。なぁ伏黒」
「誰が現役ヤンキーだ。ヤンキーはとっくの昔に卒業した」
「まっ、生意気だったらシメるまでだけどね」
「釘崎こえー」
「‥‥まぁ、こんな呪術高専に入学してくるくらいだから頭のネジが外れた奴かイカれてる奴かのどっちかだろうな」
「遠回しに高専の生徒全員ディスってる?」
「ちょっと。私は至極真面目な麗しい乙女でしょーが!」
「‥‥‥もう一回言ってくれ、誰が至極真面目で麗しい乙女だって?」
「あん?」
「ハイハイ喧嘩しない」
そんなこんなで到着した一年の教室。虎杖が元気よく「たのもー!」とドアを開けるので釘崎が「お前は道場破りをしに来たんか??」とまたもや突っ込んでいたが。
件の一年生は席に座っていた。驚いたようにこちらを見て目を丸くした後、慌てて席を立つ。
「はっ‥‥じめまして、‥‥先輩方!私、今日呪術高専に入学した一年のAです。ふつつか者ですがどうぞよろしくお願いします‥‥!!」
元ヤンなんかじゃなかった。
めっちゃ素直で良い子そうな可愛い女の子だった。
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凛音 - 涙が出てきそうになりましたが頑張ってこらえました、なぜなら目に涙がにじんで文字が見えなくなるからです。頑張ってこらえました、でも結局泣いてしまいました。本当に感動しました! (8月28日 10時) (レス) @page46 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
どこぞのオタク - 良かったです...泣きました......うぅ、是非とも夢主ちゃんには皆から「人殺しの妹」ではなく「夢主ちゃん」としてみて貰って幸せになってほしい...最高でした!! (2023年3月13日 15時) (レス) @page46 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - ニコ25さん» 最高だなんて言って頂いてッ‥‥本当にご愛読ありがとうございました♡高専で皆で青春してる感じが書きたくて、楽しんで頂けたようで嬉しいです!!! (2022年6月4日 7時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - メロさん» 本当にご愛読ありがとうございました!!毎度メロさんのコメントに支えられていると言っても過言ではないです!!!二週目なんて嬉しいです‥‥!これからも宜しくお願いしますッ! (2022年6月4日 7時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ25 - マジで最高でした!!!!!高専の皆のわちゃわちゃ感最高すぎる......(≧∇≦)ありがとうございました!!! (2022年5月31日 23時) (レス) @page45 id: 270b34836a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしふる。 | 作成日時:2022年4月2日 19時