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無防備 ページ4

「うー。だるい、動きたくない、痛い。」

はい。Aです。絶賛風邪ひきちゅーです。

理由は前回のお話のとおりです。

みんなに会えないし、任務だって任せることになる。

「あ、ごはんたべないと、」

冷たい感触とじんわり広がる鈍い痛み。

ひんやりしていいやと呑気なことを思っていた。









「高菜ー?」

Aの部屋のドアをノックするが、返答はない。

「…高菜ー」

鍵がかかってないので、そろりと入る。

「すじこ?!」

そこには倒れているAがいた。

「ツナツナ!!」

返答はないが、息はしている。とりあえずベッドに寝かせた。









ぼんやりとする意識の中で夢を見ているのだと

思って、少しくらいならと我儘をこぼした。

「…狗巻くん、だよね」

ひんやりとした頬に手を伸ばす。

「私ね、狗巻くんに会えなくて寂しかったよ。もちろん真希ちゃんやパンダくんや一年生にもね。」

「…しゃけ」

「でも、こうして狗巻くんが来てくれて私すごく嬉しい。狗巻くんの優しいところ好きだよ」

「高菜!…ツナマヨ」

「ふふっ、こちらこそだなんてありがとうね」

彼のさらさらの髪をなでる。

「狗巻くん、こっちきて?」

「おぉおかか!!!!!」

手をひっぱって無理矢理。強引かな。

「やっぱり私ね、棘くんのこと好き」

チュッ







 









「おはよー、復活しました!」

「…おい、A。棘に風邪うつしただろ」

「えっ、嘘。記憶にないんだけど、」

たまに、→←水も滴るいいなんとか



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作者名:ちとせあめ | 作成日時:2021年3月4日 20時

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