あんたが主人公なら、私は悪役になってやる【ハイキュー】

14悪役 ページ18

授業を終え、昼休みとなった



今日１日の中で最もきてほしくなかった時間だろう





「Aちゃん……」

「……わかってる
空き教室に行ってる」

「うん……！」





なにを言われるんだろう


何回か考えたが、なかなか結論にたどりつくことができなかった




考えるよりも、話を聞く方がはやいか……

と、一人で納得する



そう思っていると、ドアの開く音が響く







「……で、なに？
はなしって」

「あの、私が言うのもあれなんだけど……」

「……なに？」

「もう１回、一緒にマネージャーやらない？」

「は？」




なに言ってるんだ、この女は





「Aちゃんがやめてから、なんとなく雰囲気暗くなっちゃって……」

「そんなの最初だけだから大丈夫でしょ
すぐにいつも通りにもどることだよ」

「それだけじゃないの……！！」

「は？」

「私、やっぱAちゃんと仲良くなりたいよ……」




何を言ってるんだ、さっきから



『またマネージャーやらない？』


『仲良くなりたい？』




ふざけてんの？


それに……





「この前、私に言ったよね
『はっきり言って、私の方が彼に相応しいと思う
彼もあんたと別れられて幸せなんじゃない？』
って
こんだけのこと言っといて、よく仲良くなりたいとか言えるね」

「そ、それは……そうだけど……
調子にのっちゃって……
やっぱ仲良くしたいって思って……」

「……あんたがなんのためにこんなこと言ったのか興味なんてないけどさ
いい加減にしてよ
こっちまで疲れるんだよ」





近くにあった机に腰をおろす





「なにが目的なの」

「も、目的なんて……！
そんなのもないよ！！
ただ私は、Aちゃんと仲良くなりたいっていうだけで……」




なにが狙いなんだ、この女は……

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