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第5話 ページ8

レイラ目線
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私たちは過去にあったことを話し始めた。


私が生まれたところは、とても暗いところだった。
けれど、母は明るくてとても優しかった。いつも私とレンへ笑いかけてくれていて、太陽のような人だった。
あの時は本当に幸せだった。いや、あの時まではー

ある日、家に知らない男の人がきた。
漆黒の髪に同じく漆黒の瞳は凍りつきそうなくらい冷たかった。
私は怖くて、レンと母を見た。レンは私と同じでとても怖がっていた。しかし母はー
一瞬驚いたように目を見開き、やがて決心したかのように振り返って、私を見た。
そして、手紙を2つ渡して言った。
母「お母さんはちょっとお話してくるから、2人で遊びに行ってきなさい。
家を出たら、1つ目の手紙を開けて書いてある地図のとおりに進みなさい。
2つ目の手紙は、絶対に開けてはダメよ。
それから、何があっても家に戻ってきてはいけません。」
母は言い終わると、いつものように笑いかけて手を振った。
そして、私たちが出て行く前に小さな声で、さよなら。と言ったような気がした。
家を出て100mくらい歩くと・・・・

急に、ものすごい音がして家が燃えた。

お母さん!と呼ぶが、大好きな母の声は聞こえなかった。
大声で泣き出す私の腕を、レンが引っ張って、
レン「行くぞ!」
と言われるまで、ずっと泣いていた。
レンと一緒に、泣きながら必死で走った。
夢中になって走って、家が見えなくなったところまで来て、1つ目の手紙を開いた。

レイラとレンへ

まずは、ごめんなさい。
あなたたちに黙っていたことがあります。
今日きた男の人は、あなたたちのお父さんです。
お父さんはこの国のー魔界の王様の、魔王の従兄弟で、とても強い闇の力を持っています。
お母さんは、破魔のマテリアルと言われる力を持っていました。
ある日、お母さんの前にお父さんが現れて、お母さんの力をなくすために結婚しろと言われました。
お母さんはお父さんに従って、お父さんと結婚しました。
そして、あなたたちが生まれたのです。
お母さんはお父さんに、いつか殺される約束をしていました。そして、今こうなったの。
レイラ、レン。あなたたちにもマテリアルの力があります。
レイラが夕闇、レンが月光のマテリアルです。
その力を使って、お母さんの友達を助けてください。
今まで黙っていてごめんなさい。

最後に、



さよなら。大好きだったよ。

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虹村ナギサ(プロフ) - 更新がんばれ!!面白いよ(((o(*゚▽゚*)o))) (2014年11月13日 22時) (レス) id: 1500126451 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルナ | 作成日時:2014年10月16日 23時

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