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3/12 スイーツの日 ページ1
「見てくれユリコ、南蛮菓子を貰ったんだ」
縁側に腰掛けて、ユリコに菓子を見せる。
「とても美味しいから、と言って六年の先輩方が下さったんだ」
そんなに美味しいのかと一口かぶりつくと、確かに異国で生み出されたであろう甘みが口の中に広がった。
うま、と思わず声が漏れる。ユリコはじっと私を見つめたままだ。
「ユリコにも、食べさせてやりたかったな」
小さく呟いたその声は、きっとユリコにも届かなかったであろう。
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作成日時:2024年3月29日 0時