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3人でおしゃべりをしながら(私は主に聞き専)歩いてたらあっという間に駅に着き、村上先輩と別れた。
…で。
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横山「…」
『…』
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横山先輩と2人きり。
気まずい！助けて！
私には早すぎる‼(何が)
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横山「ほ、ほな、帰ろっか」
『あっ、はい！』
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沈黙が耐えられなくなった横山さんが口を開き、改札へと向かった。
私も慌てて、横山先輩の背中を追いかけた。
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駅のホーム。
会社帰りのサラリーマンや下校途中の高校生が増え始める時間帯。
私と横山先輩は、人の少ないホームの1番端っこで電車を待った。
ちらっ、と隣の先輩に視線を向けると 顔を俯かせ、そわそわして何だか落ち着かない様子。
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『先輩、あの、体調かなんか悪いんですか？』
横山「へっ、な、何もあらへんで？別に、緊張してるとかやないし」
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そう言って照れ隠しで頬を掻く先輩。
あぁっ、可愛い…
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『緊張してるんですね(笑)』
横山「や、やって、女子と2人で話す事とかあらへんし…」
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私の言葉に拗ねるように微かに唇を尖らせると、ちらりと私に視線を向けた。
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横山「…そう言う橋本さんは、緊張してへんね」
『え？そうですか？』
横山「やっぱ…大倉と仲良えからか、」
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ぼそっ、と呟かれた名前と言い方に勘違いしてると感じた私は 慌てて首を横に振った。
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『違いますよ！大倉は中学から一緒だっただけで、あの』
横山「良えって、そない必死にならんでも」
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私の慌てっぷりに小さく笑った横山先輩はスマホの画面を見て「もう電車来るで」と呟いた。
ていうか、別に横山先輩は私の事何とも思ってないんだし、必死に言い訳する必要無いじゃん。
今日初めて話した仲だし。
私って本当馬鹿。
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作者名：ちゃこ。 | 作成日時：2020年1月5日 2時
