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『へへ、好きだってー！』
大倉「匂いが、やろ？」
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横山先輩と学校の玄関まで一緒に行って、教室に到着。
朝の出来事を真琴と大倉に話した結果、大倉にばっさりと切り捨てられた。
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『もー、気分良かったのに何でそんな事言うのかな⁉』
大倉「ごめんて(笑)でも確かに、良え香りやね」
真琴「良かったじゃん、Aも化粧品会社も万々歳で」
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私の横ですんすんと鼻を動かす大倉と、頬杖を付きにまにまと口元を緩める真琴。
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『メイクって難しいねー、私には無理だわ』
大倉「えー、でも上手く出来てるやん」
『すっぴんの方が性に合ってるよ、マスカラで目重いし』
真琴「それ言い過ぎ」
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橋本またメイクしてやぁ、と何故か駄々をこねる大倉を横目に「あ、」と何かを思い出す真琴。
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真琴「A、メイクの練習した方がいい」
『えぇ、何で⁉』
真琴「もうすぐ文化祭じゃん、一大イベントだよ」
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文化祭、というワードにぴたっと動きが止まった。
それは私だけでなく、隣の大倉もだった。
そしてアホ同士顔を見合わせていると、はぁ、と真琴の辛辣なため息が響く。
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真琴「こんなんで大丈夫なの？」
『だ、大丈夫。多分！文化祭までメイク練習頑張る！』
大倉「…良えなー、横山くん…羨まし」
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呆れ顔の真琴に意気込む私の横で、ぼそっと呟く大倉の声は
私の耳に届く事はなかった。
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作者名：ちゃこ。 | 作成日時：2020年1月5日 2時
