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行雲流水 ページ4
木刀の当たる音が何回も響く。
しかし、すぐ相手の隙を見て一本をとる。
「A！一本！」
周りはおぉ、と驚愕し声を漏らす。
「あいつ、相当手練だな」
一人の衛兵は笑みを浮かべAの前に立つ。
その行動をとる男に皆が驚愕した。
「で、殿下！？」
審判をしていた衛兵はそう叫ぶ。
はぁ？殿下？
「Aといったな。一度手合わせ願いたい」
「で、殿下！困ります！勝手なことをされては！」
「･･･確かにそうだな。よし、オビ。五秒」
殿下の一声に上から男が飛び降りてきた。
急な展開にAも思わず絶句する。
「主、俺の扱い雑じゃないですか？」
「気のせいだ。そんなことよりお前、あいつと試合してみろ」
「「え？」」
オビという男と言葉がかぶる。
自由なお人だ
そう呟きその場にあった木刀を構えるオビ。
Aも同感、と思いながらも木刀を構えた。
「で、では！始め！」
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作者名：あるみ | 作成日時：2017年5月31日 21時
