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一寸先は闇 ページ19

「さて、今日から研修という名の雑用となるが頑張ってもらうよ!」



「雑用ってはっきり言ったねー」



「緑碧草は夜に光るから日中に探すのは難しい。かといって夜に行くのも危ない。だから目指すは夕方!」



「危ないっていうのはなぜ?」



「あー・・・、最近ここらで盗賊団が現れてね。困っているのだよ」



「・・・っ」



白雪は海の鉤爪の一件を思い出し少し体を震わせるがオビが手の甲を彼女の手に当てて落ち着かせる。
その光景を見てAは察した。



「だから夜中は危険だから気をつけてね。それで緑碧草は調査した結果湿った岩場にあると言われている」



「なるほど。見た目はどういう感じですか?」



「んー私も詳しくは知らないけど束になっていて真っ直ぐな感じだってさ」



説明不足で皆が首を傾げるがとりあえず見た人の情報収集をしに行くことにした。





「すみません。緑碧草を見たと聞いたのですが」



コアが緑碧草を見た人の家を教えてくれて早速そこへ向かっていた。



「ん?君はマルクの所の弟子か何かか?」



「えーっと、研修生みたいな感じです」



「あはは!なるほどな。確かに見たよ。俺は御者なんだがよ。夜に森の奥を通ったら緑色に光っているその緑碧草ってやつをな」



「どこら辺で?」



「んー、この街の北に深い森があるんだがそこにあったんだよ。あれは綺麗だったな。まあ美しかったのは暗かったからだと思うからだと思うがな」



わははっと口を大きく開いて笑う。
その会話でとりあえず北に行ってみようということになった。

万事休す→←火は火元から騒ぎ出す



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設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あるみ | 作成日時:2017年5月31日 21時

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