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気韻生動 ページ16
ざわざわと声が聞こえてくる。
まるで人々が街の雰囲気を表しているようだ。
「もうすぐ研修場所だ」
「そうだね」
華やかで明るい。
だが少し気になることが･･･。
「問題事って一体･･･」
「確かにね。事件とか起こった様子はなさそうだ」
オビも同じことを思ったらしい。
だが、今は白雪の研修までの護衛が最優先だ。
「着きました！」
御者の声が聞こえ二人は馬から降り、白雪も馬車から降りた。
着いた先は木造建築で一般的な民家だった。
三人からしたらずっと城にいたから不慣れな状態。
馬車は自国へと帰っていく。
白雪は深呼吸をして扉をノックした。
「すみません！」
だが返事はない。
「留守？」
「いや、今日行くって知らせたはずだけど」
「蹴破ります？」
ニコッと笑うAに二人は苦笑いで返す。
すると家内から少し物音が聞こえた。
再びノックをしようとした時。
ドサドサッ！！
大きなものが落ちる音がした。
慌てて扉を蹴破ると女の人が本の下敷きとなっていた。
「「･･････え？」」
「大丈夫ですか！」
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作者名：あるみ | 作成日時：2017年5月31日 21時
