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『ほんま…美味しいかわからないんですけど…』

「ありがとうな、Aちゃん、」





いえ、と笑うAちゃんが少し不安そうで。でも哲人にもこんな料理出してるんやろうなと思ったら何だか羨ましくなった。





「美味しそう、」

「ってか、長さん手料理食べれんの?」

「は、別に大丈夫だし」

『ん?』

「この人、潔癖症」

『は、』

「おにぎりとか食べられへん」

「バカにしてんの?潔癖症じゃないし」

『そ、そうなんですね…』

「いや、違うから、ね?違うから、」

『でも…手料理食べられなかったら何も食べられないですもんね』

「そうそう、Aちゃん俺の味方」

「はは、長さん、うるさい」





ふふ、と笑ったAちゃんが仲良いんですねと俺たち2人を見た。仲良いって、長さん一応先輩なんやけどな。





「いただきます、」

『…』どきどき

「ん、美味い」

「ほんと、美味しいよAちゃん」

『よ、良かった…』





ふう、と背もたれに自分の体重を預けた。緩んだ顔がまた可愛くてくすりと笑うと今度は長さんが笑った。





「で?なんでこんなことになってるの?」

『あ、』

「ごめんねAちゃん、俺はこれが目的で今日来たの」

『…ですよね、』

「まあ…話せば長く…」

『あたしの部屋の上の階の人が水道のトラブルで、』

「…?」

『あたしの部屋が、その水漏れで被害にあって修理とかが必要になるので…その、勇人さんがうち来たらって言ってくれて』





あたしはそれに甘えてます、なんてAちゃん天才なの?俺ならもっとごちゃごちゃ長く説明してるわ。





「ざっくり言うと、ね」

『はい、』

「何で、哲人に内緒なの?」

『あ、』

「一応、言わない方がいいと思って」

『勇人さん…ありがとうございます』

「いいえ、」

『あの…さすがに、てつには言えませんでした…勇人さんと一緒に住むなんて…無理です言えません』

「俺も無理やったわ、哲人に言ったらあいつごっつ怒りよる」

「…何で?」

「何でって…」





Aちゃんを、誰よりも大切にしているから。



俺はそれを知っていて、家来るか、なんてほんまどうしようもない奴やな。でも、頭で考えるより先に言葉が出てた。しゃーないやろ?





「とにかく…勇人、手出したらダメだぞ」

「しませんよ、」





絶対。



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いちか(プロフ) - 萌華さん» ありがとうございます!もう、なんて言うか、救われます…( ; ; )なるべくたくさん更新出来るように頑張ります★ありがとうございました! (2017年9月14日 23時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
萌華(プロフ) - 毎回読んでます!もぅ、読んでてとってもわくわくします!少しずつの更新で全然大丈夫ですよ!これからもよろしくです!ダンス頑張ってください!!(*´ω`*) (2017年9月13日 6時) (レス) id: 86de0844a9 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - り。さん» ありがとうございます!もっと楽しんでもらえるように頑張ります! (2017年8月22日 23時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
り。 - 毎日更新が楽しみでなりません!お忙しいとは思いますが、頑張ってください。 (2017年8月22日 21時) (レス) id: 858963fabe (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - みずきさん» ありがとうございます!なるべく早く更新できるように頑張ります(^o^) (2017年8月15日 21時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちか | 作成日時:2017年8月14日 13時

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