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君との出会い ページ33

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『……』どうしよう

「どうしたんすか?」

『え、…ええ!?』

「?」

『さ、坂本選手!?』





Aとの出会いは、俺が話しかけたことが最初だった。

ジャイアンツ球場で1人困ったように辺りを見渡す彼女に俺はきっと一目惚れだったのだろうと思う。





『な、な、なんで!?』

「ああ、いや、球場に忘れ物したから取りに行こう思ってたんやけど、ファンいなくなってからにしよう思ってて、」





そしたら困った顔した君いたから、と笑いながら言うと彼女は俺を見上げて目をパチパチしている。

ああ、これはきっと驚いてるんやな。





「見過ぎ見過ぎ、」

『あ、す、すみませんっ』

「なんか探し物?」

『え、や…あの……携帯どこかに落としちゃって…』

「それはあかんやつやな、一緒に探したる」

『いやっ、だめです!坂本選手にお願いできるようなことじゃないので…!』

「でも、1人で探すより2人の方がええやろ?」

『…いや、でも』

「どうせ寮戻っても退屈やし、携帯探す方が楽しそう」

『……楽しそうって』遊びじゃないです

「どの辺歩いたん?いつないことわかった?」

『敷地出てからすぐわかったんですけど……球場の中で落としたか外で落としたかわかんなくて…』

「ポケットには入れてへんの?」

『探しました…』ないです

「もう試合終わってから2時間は経っとるで?外は無いんやないの?」

『でも…もう入れないですし…、』

「そんなん俺について来ればええよ、おいで」

『え、っけど!』

「ええから、携帯ないと帰れないやろ?」

『…はい、』

「ん、ほらおいで」





こっち、と指差すと素直にちょこちょことついてきた彼女はきっと高校生。





「君いくつ?」

『あ…えと、同い年、です…坂本選手と』

「え!?ほんま!?」

『年下だと思いました?』

「おん」素直に

『はは、こう見えて大学生です』





にこ、と初めて笑った彼女は俺と同い年だった模様。

正直見えへんかった、だってあまりにも可愛らしいから。





「名前は?なんて言うん?」

『Aです、新田A』

「Aちゃんな、」覚える

『…ふふ、ありがとうございます』





これが、Aとの出会いやった。



.

多分一目惚れ、→←もう、君の中には



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いちか(プロフ) - えりなさん» ありがとうございます!たくさん更新できるように頑張ります! (2017年7月11日 2時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
えりな(プロフ) - 凄く面白いです、更新楽しみにしてます^^ (2017年7月8日 4時) (レス) id: f19ee91e09 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!頑張ります (2017年6月16日 23時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - 白湯さん» ありがとうございます!頑張ります (2017年6月16日 23時) (レス) id: d72f7e0d49 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 早く続きみたいです。 楽しみにしてます (2017年6月16日 13時) (レス) id: 7a0bcc6524 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちか | 作成日時:2017年5月15日 22時

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