たくさんの愛に包まれて ２

とんでもない事件 ページ20

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『お疲れさま、ヒサ』

「うん、ありがとう」

『すごかったね』

「そうかな？」２安打だよ

『さすが長野久義って感じ』

「ふふ、ありがとう」





電話の向こうのヒサは嬉しそうだった、

ずっと憧れていた場所での活躍は、さすがという感じ





「家寄っていい？」

『泊まりはダメだよ』

「わかってる、今日の朝めちゃくちゃ叱られた」

『はは、やっぱり』

「じゃあまた後でね」





じゃあね、と言葉を言おうとした時、

電話の向こうで誰かが長野！と名前を呼んだ





「帰るん？どっか行こうやー！」

『あ、内海さんの声だ』

「すいません、今日はちょっと…」

「えーなんか用事？」

『行っといでよ、』

「けど、」





今約束したし、とヒサは心配そうに問いかけた。

でも先輩の誘いは断らない方がいいよ





「あ！彼女！？彼女なん！？連れといで！」

『は、』





何とも突然、

しかも「あ、それいいかも」なんてヒサも賛成しちゃってる。





『ちょ…ないない、それはない』

「可愛い子なんでいいですか？」

「おん！ぐっさんにも言っとくわー！」

『ぐ、ぐっさん！？山口さん！？無理無理無理無理！２人とも偉大すぎて無理！』

「内海さん、彼女無理って言ってるんすけど、説得してくれません？」

「おお、貸し、」

『無理！ねえヒサ！？無理！』

「何が無理なん？」

『っ！』





時既に遅し、

電話の相手がヒサから内海さんに代わって固まった。





「あれ？おーい、もしもーし」

『〜っ』

「長野の彼女、なんていうん？」

「Aです、」

「おーい、Aちゃーん！」

『す、すみません！緊張、っして…』

「ふはは、俺に緊張してるん？かわええな〜これから長野迎えに行くから準備しときー！」

『っ無理です！行けません！』

「俺に会いたくないん？」

『めちゃくちゃ会いたいです！』

「ならおいで！ほなな！」





なんかすごいことになってる、



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