たくさんの愛に包まれて ２

めっちゃええ人、 ページ2

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「ちょーさん！」

「あ、勇人」

「誰と電話してたんすか？彼女？」

「内緒、」





去年のドラフト１位指名の長さんこと長野久義さんの隣に座った。

めちゃくちゃええ人ですぐ仲良くなれた。

ほんまにこの人ごっつええ人やねん。





「えー教えてくださいよー」

「彼女じゃないよ、」

「またまた、楽しそうに話してたやん」

「まあ、俺は好きで何回も好きって言ってるんだけどね」

「へえ、長さんって積極的なんや」

「好きな人に対してはね」

「意外、結構守りから入るかと思った」

「そう？」

「やって、長さん自分のこと話したがらんし」

「恥ずかしいじゃん」

「俺は結構話してまうなー」

「勇人は愛されキャラだからいいんだよ」





長さんはお兄ちゃんみたいだ、もしくは友だち。

大切にしたい先輩やし、もっともっと仲良くなりたいと思ってる。





「どんな子なんすか？」

「野球大好きな子、すごいマニアック」

「え、そんな子おるんや」

「最近野球女子も増えてきてるからね」

「可愛い子おらん、」

「勇人ひっでー」

「その子は可愛い系っすか？」

「うん、可愛い系かも」

「年下？」

「ああ、勇人と同い年って言ってたな」４つ下

「へえ、同い年か」

「更にカメラ女子なんだけど、こう、スイングした時に振り切ったショットより腕が伸びきったところが好きなんだって」

「そらマニアックやな」

「だろ？ルールも詳しいしほんとすごいよ」





楽しそうにその子のことを話す長さんは

ほんまに好きなんやなーって思う、



俺はそんなに好きになれたやつ

あいつ以来

A以来、居らへんな、



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