たくさんの愛に包まれて２ (ページ1)

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開幕！ページ1

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『よーしっ、準備完了！』

今日から開幕、

レプリカユニフォームとオレンジ色のマフラータオル、そしてフェイスタオルをリュックに詰めて家を出た。

「もしもし、A？」

『長野さん、』

引っ越しをした、

少しでも多く長野さんを東京ドームで見るために東京へ。

「おはよ、ってもう夕方か」

『ふふ、緊張してます？』

「意外と、」

見事開幕一軍を掴んだ長野さんはもうすでに東京ドームで練習を始めている。

ユニフォームに着替えて練習始まるかな？

「テレビに映るといいなー」

『えー？』

「だってA見てくれるじゃん、」

『あれ、言ってませんでしたっけ？』

「何を？」

『あたし今日は現地観戦です』

「え！？」

『(言ってなかったらしい)』

「早く言ってよ！」

『へへ、すみません』

「どの辺？」

『あんまりいい席ではないです』

でも

長野さんのユニフォーム着て長野さんのタオル持って応援しに行くんだ。
それだけでワクワクする。

「俺、見つけられる自信あるわ」

『はは、ほんとにー？』

「ほんと、冗談抜きで」

『じゃあ、わかったら何か合図してください』

「んー何がいい？」

『面白いこと』

「それは無理」

『じゃあ、わかったらピースしてください』

「それくらいなら出来るな」

『ふふ、試合にちゃんと集中はしてくださいね』

「出れるかわかんないけどね」

『きっと出れます、大丈夫、』

「Aに言われると頑張れるよ、」

『ふふ、スタンドから応援してますね』

「絶対見つけるから！」

『それよりも、』

「試合、ね」

『はい、そうです』

「はは、じゃあ頑張るね」

『長野さん』

「ん？」

『あたしが一番、応援してますから』

「ふは、ありがとう」

『切りますね』

「うん、終わったらまた連絡する」

『はーい』

自分の夢を掴み取った

読売ジャイアンツ長野久義が楽しみです。

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