たくさんの愛に包まれて

１２０点 ページ26

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「飲んだー」

『明日大丈夫ですか？』

「んー多分、」

『早く寝てくださいね、』

「はは、うん」





ゆっくり夜風に当たりながら

長野さんのホテルまで歩く

生温かい風があたしたちの間を通り抜ける





「ねえ、A」

『ん？』

「今日は、何点？」

『んー…』

「１００点でしょ、」

『ふふ、残念』

「え？」

『１２０点！』

「！」

『文句なし、完璧でしたっ…きゃ！』





突然ぐいっと腕を引かれて

気づけば長野さんの腕の中にいた。



ぎゅーっと背中と腰を引き寄せられ

長野さんの体温を感じる。





「…A」

『ちょ、長野さん、？』

「っごめん酔ってるかも」

『、長野さん？』

「好き…」

『っ』

「でもこれは…嘘じゃないから」





苦しいくらい抱きしめられて、でもこんな時でもああスポーツ選手なんだって実感している自分がいて、

やっぱり長野さんはかっこいいって思った。





「返事ほしいとか、そんなこと今は言わないから…ごめん、…このまま」

『…長野さん…、』





好きって思ってくれている感情がダイレクトに伝わる、

長野さんの心臓がドキドキしているから。





『、』





ねえ、あたしは

この人を幸せにすることはできる？



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