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ーAside

慎「Aさん。」



悠莉と氷月と一緒に事務所を出た所で私は後ろから声を掛けられた。

振り向く。



A「慎くん。どうしたの?」

慎「いや…、良かったらご飯どうかなって思ったんですけど…、」

悠莉「いいじゃん、行ってきなよ。」

A「はっ?」

氷月「そうですよ、シノさん。
私たちは2人でご飯行くんで!」

A「はぁ?」

慎「いいんすか?」

悠莉、氷月「うん。」

A「ちょっと…。」

氷月「行ってらっしゃーい。」



氷月に背中を押される。



慎「ありがとうございます。」

悠莉「いいえー。
頑張ってね、慎くん。」

氷月「シノさんのこと、よろしくお願いします。」

慎「はい。」

A「ちょっと悠莉、氷月…っ。」

悠莉「はいはい、行ってらっしゃい。」

慎「Aさん、行きましょ?」



慎くんが私の腕を引いて歩き始めた。



A「…。」



無言でその後について行く。



慎「すみません、迷惑でした?」

A「…別に、そんなことない。」

慎「ほんと?」



至近距離で顔を覗き込まれて、私はたじろいだ。



慎「ほんとに迷惑じゃなかった?」

A「…大丈夫だよ。」

慎「…よかった。」



慎くんがほっとしたような笑みを漏らす。



慎「うちでいいですか?」

A「え?」

慎「俺の家でいいですか?」

A「…。」



黙り込むと、彼は声を上げて笑った。



慎「何もしませんよ、家の方が楽だしどうかなって思っただけ。
ダメ?」

A「…いいよ。」

慎「じゃ、行きましょ。」



慎くんに手を引かれて彼の住むマンションまで歩く。

途中のコンビニでお酒を買った。

慎くんがさりげなく買ったものを持ってくれる。



A「料理とかするの?」

慎「んー、まぁ。」

A「どっち?」

慎「たまにしますけど…。」

A「じゃあ、今日は私が作ってあげる。」

慎「ほんと?
嬉しい、Aさんの手料理何年振りだろう。」



嬉しそうに笑った慎くんが、10年以上前の姿と重なる。



A「何が食べたい?」

慎「んー、ハンバーグ。」

A「分かった、いいよ。」



ぱっと顔を輝かせる慎くん。



慎「ねぇ、Aさん。覚えてます?
昔、休みの日によくお昼ご飯作ってくれたの。」

A「覚えてるよ。
慎くん、秋夜とうちでよく遊んでたもんね。」

慎「懐かしいなぁ。」

A「本当にね。」



思い出話をしているうちに、マンションに着いた。

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設定タグ:長谷川慎 , THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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Nayuu(プロフ) - おおおおお (2020年10月8日 2時) (レス) id: 261f0e1c06 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Nayuuさん» あっ、そういうことですか。この後慎くん頑張りますよー(ネタバレすんな) (2020年10月2日 9時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
Nayuu(プロフ) - えっとね、慎くんはどうするんだろうって 本当は違うこと書こうとしてたのに忘れた (2020年10月2日 3時) (レス) id: 261f0e1c06 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Nayuuさん» 何がですか? (2020年10月1日 17時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
Nayuu(プロフ) - どうしよう (2020年10月1日 10時) (レス) id: 261f0e1c06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu  
作成日時:2020年1月17日 18時

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