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帰り道 ページ19

心操君がそう言えば間髪入れず誰かが叫ぶ。




?「隣のB組のモンだけどよぅ!!(ヴィラン)と戦ったっつうから話聞こうと思ったんだがよぅ!!エラく調子づいちゃってんなオイ!!本番で恥ずかしい事んなっぞ!!」




この人も中々…
その男の子の声で静かになった教室。
勝己は黙って人混みをかき分け外に出ようとする。








切「待てコラどうしてくれんだおめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねえか!!」


爆「関係ねぇよ…」


切「はぁーーー!?」



爆「上に上がりゃ関係ねぇ。」









か、かっこい…(二回目)
心操君といい勝己といい…凄く大胆だ。





切「く…!シンプルで男らしいじゃねえか!!」


常「上か…一理ある」


上「騙されんな!無駄に敵増やしただけだぞ!」



…ここにいると面倒なことに巻き込まれそうだから避難しよう、そう思い動き出せば心操君に声をかけられた。





心「お、炎。」


『や、やほ…』






おおう皆の視線が!!;






心「なあ、良かったら一緒に帰らないか?」


『えっあっ、うん。いいけど…』


「「「「ハァァァァァア!?」」」」


爆「てめェクソモブの分際でクソAを誘ってんじゃねえぞコラ!!!」


『クソクソ言うなクソ勝己』


心「…へぇ、そういうコト。」








心操君はニヤリと笑い私の腕を掴んで胸元に引き寄せる。
A組の皆はそんな私達を見て唖然としている。

そのまま私の手を握り人混みを掻き分ける。




後ろから勝己の怒鳴り声が聞こえた。
明日私命日だなきっと。






玄関までくれば手を離してくれた。
私は靴を履いて待っている心操君の元へ走る。






心「炎ってよく走るよな」


『だって待たせちゃ悪いからさ!』


心「…ハハ、らしいな。」







2人で話しながら帰路を歩く。








『心操君今日凄くかっこよかったよ。A組の教室の前であんな大胆発言!!』



心「…あそこまで言うつもりなかったんだけどな」






そう言いながら彼は頰を掻く。









『ふふ、私も頑張らなくっちゃ!!』






私は力こぶを作るポーズを取りニコッと笑う。






心「…なあ炎」


『ん?どした?』


心「…炎には俺のこと、名前で呼んで欲しい」


『へっ』


心「だめかい?」





まままま待ってこんな改まって言われると…
凄く恥ずかしい…!!






『だ、だめじゃない、けど、っわ//』





照れている私を見て心操君は意地悪く
笑い私に顔を近づける。







心「ほら、呼んでくれよ」

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作者名:まきしまむとまと | 作成日時:2018年3月5日 2時

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