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…
『お疲れさま。そろそろ昼休み?』
『ちょうど今お昼食べるとこ。』
『今日さ、待ち合わせにしない?』
待ち合わせ?なんだか久しぶりの気がする。
『うん。どこにするの?』
『コンビニ。会社の近くのね。』
『はい。たぶんそんなに遅くならないと思う。』
『了解、じゃ後でね。』
あの待ち合わせから、すべてが始まったんだ。
風磨くんが来れなくて二人で。私の大好きなカフェに行って、初めてたくさん話をしたっけ。
今日はみんな仕事を慌ただしく切り上げて帰っていくから、私も早く終わることができて。待ち合わせまでにメイクを直すことにした。
会社を出る前にメールして待ち合わせのコンビニに急ぐと、健人の姿が見当たらなくて。バッグの中のスマホを探していると、後ろから声をかけられた。
「お姉さん、誰かと待ち合わせ?」
もう。こんなときになんで。
でも無視するとまた面倒くさいし…。
「そうです。ほっといてください。」
そっけなく返すと、
「…ふっ、俺の声もわかんねぇの?」
「風磨くんっ…?」
「あっち見てみ。」
指差す方を見ると、健人の車が停まってる。
そっか。車で迎えに来てくれたんだ。
「全然気づかなかった…。」
「だと思ったから声かけたの。俺が後ろにいんのも気づかないし。そんなに中島に会いたかったの?」
またそう言ってからかう。けど。口調とは裏腹に目がとても優しくて。私の背中を押してくれたあの時も、こんな顔してたなって思い出す。
「じゃあね。」
軽く頭にポンってすると、風磨くんはコンビニに入っていった。その背中を見送って、私は駐車場に停まってる健人の車に駆け寄る。
運転席を覗き込むと、ゲームしてるみたいで私に気づいてない。そっと窓をノックしようとしたとき、顔を上げた彼と目が合った。
「お疲れさま、乗って。」
「ありがとう。」
助手席に乗り込むと、ちょっと不機嫌そうな健人の顔が近づく。
なんで…。
会いたいと思ってたのは私だけ?
「…無防備過ぎ。」
「え?」
「いいけど。その顔見たら全部消えてったから。」
後で教えてくれたけど。
風磨くんと仲良すぎだから妬いてたって。
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みち(プロフ) - Blauさん» コメントありがとうございます。やっと、二人が会うきっかけができました。傷つくのって、本当に怖いものですよね。 (2017年12月7日 8時) (
レス) id: 85310a9d6c (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます！健人くん側の出来事を知らない主人公の動揺を書きました。これからもよろしくお願いします。 (2017年12月6日 8時) (レス) id: 85310a9d6c (このIDを非表示/違反報告)
Blau(プロフ) - 好きだからこそ傷付くのが怖いですね…早く二人がちゃんと本当のこと話せますように（ ; ; ）今日も更新ありがとうございます！癒しです！ (2017年12月5日 20時) (レス) id: 32a363d169 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 続きが気になる！楽しみに待ちますね！ (2017年12月5日 15時) (レス) id: b6d97b5401 (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - やすゆきさん» コメントありがとうございます！書きためていたところにたどり着いたので怒濤の更新させていただきました(笑)どうぞ、よろしくお願いします。 (2017年12月4日 16時) (レス) id: 85310a9d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みち
| 作成日時：2017年10月28日 19時
