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…
「今日は帰らないって、電話できる?」
「…できる。」
すがるような目で俺を見たあと、Aは電話を掛け始めた。
「もしもし…お母さん、あのね…今日聖子達と送別会してて遅くなっちゃったの。…うん、だから、あの…。」
「すみません、中島です。こんばんは。Aちゃん少しお酒飲んでるみたいで、はい…申し訳ないんですけど、僕さっきまで仕事だったんでちょっと疲れてて、送っていくことができないんです。」
電話の向こうのお母さんは、何も疑ってないようだった。
「明日は土曜日なんで、今日ウチに泊めても構いませんか?明日早めに送りますから。」
よく、こんなにすらすらと言葉が出てきたものだと自分でも思う。
ウチに泊める許しを貰ってスマホを返すと、ちょっと潤んだ瞳のAがいて。
「…ここに、いていいの?」
「帰さないってことだよ。分かってる?」
そのままバスルームに行ってお湯をためて。
時間潰しにイヤホンつけて音楽聴いたところで落ち着くわけもない。
…愛しくて、悔しいよ。
傷つけたいくらい嫉妬してるのに。いざとなると傷つけることを躊躇ってしまう。
「お湯たまったから、先に入ってきて。」
「はい…。」
「その匂い消してきて。」
彼女は黙って頷いて。バスルームに消えていった。
いつもは髪を乾かしてあげるけど、今日は入れ替わりに俺が入るからなし。
「…何やってんだろ。」
曇る鏡に映る俺は、哀れな男の顔してる。
シャワーを思いっきり顔にかけた。
流れてない涙を洗い流すかのごとく。
部屋に戻るとAがスマホをそっと隠すのがわかった。
やっぱり。
目を離すと何するか分かんねーな。
「何してたんだよ。」
「え、っと。聖子とLINE…。」
「ふーん。」
俺がこんなだって、話したりした?
それが、本当に聖子さんだったらの話だけど。
彼女の細い腕をつかんで。強くソファに押し付けた。
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みち(プロフ) - ゆらさん» コメントありがとうございます！貼れないんですよ〜(笑)何故なんでしょう…また頑張ってみますね。 (2018年6月15日 21時) (
レス) id: 85310a9d6c (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 更新ありがとうございます。これからも楽しみにしてます♪うまく繋がれるように願ってます笑 (2018年6月15日 20時) (レス) id: 7fc9c1c50b (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - イチさん» ありがとう！まじでいつも感謝です！ (2018年6月15日 19時) (レス) id: 85310a9d6c (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - ねぇ私、早くない？更新されたらすぐにくるww好きですww (2018年6月15日 19時) (レス) id: be08ec388e (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - ゆらさん» コメントありがとうございます。お返事が遅くなってしまってごめんなさい！少し更新しました。結構先を書いてたりするので、どう繋げるのか悩んでます(笑) (2018年6月13日 22時) (レス) id: 85310a9d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みち
| 作成日時：2018年2月25日 17時
