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…
「A、お酒の匂いする…。」
タクシーの中。
拗ねた顔してじとーっと見つめてくる。
…だって飲んだもん。匂いくらいはするだろう。
「2杯だけだよ？」
「ホントに？」
うわ、鋭い。
でも、ちゃんとセーブしたんですけど！
「俺以外の男にそんな色っぽい顔見せないでよ。」
「色っぽい顔はしてないって。」
「…分かってない！」
むうって唇尖らせて。結構ご機嫌ななめ。
「連絡先とか交換してないよね？」
「してないです。」
「当たり前。」
みんなの前では、あんなに普通に振る舞ってたのに。
結構な焼きっぷりだなおい。
行ってもいいって言ったの誰よ。
「あ、運転手さん、この次の信号左に曲がってください。」
「はい、了解。」
窓に映る、ちょっと拗ねた健人の顔。
鼻筋通ってて綺麗な顔してるな、っていつも思う。子供が生まれたら、健人に似て欲しいな。かわいくて溺愛しちゃいそうだけど。
そっと健人の手に触れたら、ぎゅって握り返された。
部屋に着いてドアを閉めた途端に抱き締められる。
「お風呂入ろ、この匂いやだ。」
「うん…。」
「お湯ためるの待てないからシャワーでいい？」
一応聞いてくるけど、私の答えなんて必要ないみたい。
だって。
もう、手を引っ張ってバスルームに向かってるんだもん。
「…もーう、泡が目に入ったぁ！」
「ごめんっ、すぐ流すから！」
しみるしみる。
騒いでると温かいシャワーが顔にあてられて。なんとか目を洗うことができた。
「もうちょっとだから。」
健人の手がわしゃわしゃって私の髪を洗ってく。
強引なんだよなぁ。
でも。
かわいいからいっか。
「早く流してよ〜。」
「はい、ほらじっとして。」
すべて流されて、同じ匂いになった健人が満足そうに笑う。
そして。
柔らかく唇が重なった。
シャワーの湯気と健人の熱で、身体全部溶かされてく。
「A…。」
不機嫌だったはずの声は、いつの間にか甘い。
やきもちも独占欲も、こんなに心地いいなんて。健人に出会わなければ知らなかった。
「大好き。」
「俺も。」
ずっと。
ずっと独り占めしててね。
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はいはい(プロフ) - わんこの健人君の事、待ってま〜す! (2019年9月16日 10時) (
レス) id: 81b6bdd140 (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - ゆうかさん» コメントありがとうございます！子犬をこれからも愛でていきますのでよろしくお願いします！ (2019年4月2日 17時) (レス) id: 375937212d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - うう、子犬健人最高！バンザイ！更新頑張ってください！ (2019年4月2日 11時) (レス) id: d4a9f28577 (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - イチさん» ありがとうーーー！小麦粉ぼふんさせたかった(笑) (2019年3月4日 17時) (レス) id: 375937212d (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - 小麦粉ぼふんけんとくんわっしょーーい！愛しい。 (2019年3月4日 17時) (レス) id: 89e040e4cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みち
| 作成日時：2019年1月27日 11時
