【 kyrt 】全身短編集 ~ 第1回 ~

番外編2 ページ25

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Valentine's-Day


〜 レトルト 〜


レトさんside



.. 今日って2月14日だよね？2月14日ってバレンタインだよね？


Aちゃんちに遊びに来てるけど一向に渡す気配がないんやけど！！


忘れられてんのかな .. 。でも、毎年手作りの美味しいやつくれてたのに。


「 .. どうしたの？考え事？ 」


レト「 え、いや、うーん .. 」


自分から言うのはかっこ悪いし、でも彼女がいるのにチョコ貰えないって何か .. うーん。


レト「 Aちゃーん .. 」


「 ふふ、甘えたモードなの？？ 」


最近は男らしくしたいから抱き着くの我慢してたけどやっぱり無理や。


「 レトさん。 」


レト「 んー .. 」


「 はい。ハッピーバレンタイン。 」


レト「 え！.. いいの？ 」


「 ふふ、ごめんね。ちょっと意地悪しちゃった。おろおろしてるレトさん可愛かったよ 」


レト「 もー .. だめだよ、そーいうのー .. 。ほんと忘れられてるかと思った。 」


「 覚えてますとも。 」


レト「 食べていい？ 」


「 だめ。 」


レト「 え。 」


「 待て。 」


レト「 ちょ、俺犬じゃないから！ 」


「 じゃあ開けてみて。食べちゃだめだよ？ 」


今日のAちゃんは意地悪や。


レト「 え！すごいやん！クッキーにレトルトが描いてある！ 」


「 頑張ったんだよー 」


レト「 .. 食べていい？ 」


「 貸して。あーんしてあげる 」


レト「 いや流石にそれは恥ずかしいよ！もうそんな歳やないし 」


「 じゃあ食べちゃダメ。 」


可愛いけど今日はほんと意地悪やな。


レト「 じゃあ頂戴！あーん！ 」


「 はい、あーん。...どう？ 」


レト「 .. ん！めっちゃ美味しい！Aちゃん、有難う 」


「 ん、どういたしまして。.. 今日、泊まってく？ 」


え、これってそういう .. いやいや、そういうこと考えちゃダメや


「 .. 変なこと考えてるでしょ？ 」


レト「 え！？いや、そんなこと .. 」


「 でも、想像してることで合ってます。 」


.. あーもう、可愛いなぁ。今度は俺から誘えるように頑張らんと。





.. end ..



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