【 kyrt 】全身短編集 ~ 第1回 ~

番外編 ~ Valentine ~ ページ23

Valentine's-Day

〜 キヨ 〜



今日はバレンタイン .. 毎年キヨには買ったものをあげてるけど .. 今回は手作り .. 。


味はそれなりなんだけど、、形が不格好すぎる .. 生チョコなのに泥団子みたい。


渡そうか迷うなー、失敗した用にチョコも買ったんだけど ..


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


キヨ「 おい、A〜 」


あ、来ちゃった。


「 はいはーい。 」


ｶﾞﾁｬ


「 どーぞー 」


キヨ「 さんきゅー。ん、何かめっちゃいい匂いすんだけど 」


「 あ、えっと .. チョコ食べてたから！キヨの分もあるよー。一緒に食べよ！ 」


キヨ「 よっしゃー、食う食う。 」


あれは自分で食べよ。やっぱ今度からは買って来た方がいいな。


キヨ「 俺の綾鷹あるー？ 」


「 あるあるー。冷蔵庫の中に入ってるよー 」


── .. あ、待って、冷蔵庫の中に .. ！！


キヨ「 お、あった。 」


.. ん？バレてない .. ？まぁ、箱の中に入ってるし、バレないか。


「 ドラマ見るー？ 」


キヨ「 お、見る見るー 」




.





ドラマも終わっちゃったし、どーしよっかな。


キヨ「 なぁ。 」


「 んー？ 」


キヨ「 推理していい？ 」


「 え、何急にw 」


キヨ「 入った時のチョコの匂いは流石に食うだけじゃこんなに匂いしねぇし、キッチンにチョコついてたし、冷蔵庫の中にチョコらしき箱があった。 」


「 ... 。 」


全部バレてるし .. 。


キヨ「 どーすか、俺の推理。 」


「 合ってるけど .. あれはいいの。買ったやつあるからさ？ 」


キヨ「 俺あっち食いたい。 」


「 .. 失敗しちゃったんだって。 」


キヨ「 いいよ、別に。毒入ってるわけじゃねぇだろ。俺はAが作ったチョコを食いたいんだよ。 」


「 .. わかったよ。 」


渋々と冷蔵庫の中に入っているチョコを取り出しキヨへと渡す。


キヨ「 お、さんきゅ。── え、別に全然よくね？」


「 何か泥団子みたいじゃん。 」


キヨ「 そー思うからだめなんだろw それなら丸いチョコは全部そー見える。 」


キヨの綺麗な指が不格好なチョコを拾い上げ口に入れる。


.. どーだろ .. 。






to be continued ..

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