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さっきまでのチンピラは、誰かに蹴飛ばされて強く倒れ込み、気絶してしまった。
状況が飲み込めなかったけど、恐る恐る蹴飛ばした人の方を向く。
見覚えのある、銀髪。
「相良くん」
わたしが気付くと、目を逸らしてバツが悪そうな顔をした。
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「怪我、してねぇか」
「え、」
不意に出たその言葉に、素で驚いてしまった。
心配 してくれた？
「あ、うん。大丈夫」
「そうか……なら、良いけど」
ぎこちないやり取りだったけど、それがちょっと嬉しかった。
すると、
「痛っ……」
気絶していた男が起き上がる。また面倒な事になるんだろうか、と見ていると
「何すん……さ、相良だ……」
と、相良くんを一目見るなり後退りし始める。
相良くんの眼はわたしと話していた時とは打って変わって、その男を睨み付けた。
「なんだ、またこの間みたいに遊んで欲しいのか？」
相良くんのその一言で、男は素早く逃げて行った。
流石、下っ端が付くだけある。高校生だからって舐められないその鋭さに見てるこっちさえ捕えられたような感覚だった。
ありがとう、と言おうとしたところで、相良くんの口の端に血が滲んでるのがわかる。
「口の端切れてる」
あぁ、と思い出したように学ランの袖で血を拭う。
「別に大した傷じゃねぇから」
「喧嘩 してきたの？」
「気にすんな。また変なのに絡まれる前に帰れ」
そう言って背を向けて帰ってしまおうとする。
お礼、言いそびれちゃう。
ただその背中にありがとうと言えば良かったのに、何故かわたしは咄嗟に彼の腕をつかんだ。
相良くんは驚いたように目を見開く。
わたしも、自分が何故つかんでしまったのかわかってなくて、ちょっと驚いた。
「なんだよ」
「あ、ありがとう。助けてくれて」
頭一つ分ほど相良くんの方が身長が高いから、自然に見下ろされる形になる。
なんか、変な感じ。この目線ちょっと恥ずかしいかも。
相良くんは、血が止まったはずの口元をまた手で抑えて、目を逸らした。
「……別に」
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作者です。
お気に入り、評価、有難う御座います。
hitが急激に伸びランキングにも入れたということで初めてのご挨拶になります。
目指すはオレンジの五つ星です、どうぞお付き合い下さい。
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ミサ(プロフ) - らなのMonOさん» わたしも書いていて自爆しました()別にって言われてえええええって感じです笑 (2019年1月3日 23時) (
レス) id: 2d9c08a700 (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - 相良の別に、はダメwwアウトきゅん死しますw (2019年1月2日 12時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - ﾋﾟﾋﾟ丸。さん» わ〜、わざわざ有難う御座います……すっごい嬉しいです...！更新頑張りますので完結まで是非お付き合い下さい(^^) (2018年12月16日 21時) (レス) id: 2d9c08a700 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾟﾋﾟ丸。 - 私の大したものじゃない作品にコメントして頂きありがとうございます!!嬉しくてこっちにコメントしに来ちゃいました!(すみません...笑) ミサさんの作品いつも楽しみに拝見させてもらってます。 これからも楽しみにしています!! (2018年12月16日 21時) (レス) id: b01dd6162f (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - ahirusansanさん» 有難う御座います。これからも宜しくお願いします！ (2018年12月14日 21時) (レス) id: 2d9c08a700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ x他1人 | 作成日時：2018年12月6日 23時
