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Episode ページ10

平「東高と三女は今ほど仲悪くなかったんだ」


村「僕知ってる!夏は東高のプール貸してたんだよね」


全「ええー!?」


平「嘘じゃないぞ、合同文化祭の案も出てたんだ」


平「先生は落ちこぼれだったからさ」


平「文化祭なんて一部の優等生が勝手に盛り上がるもんだっていうふうにしてたけど」


平「正直、羨ましかったよ」


昭「盛り上がったんすか?」


平「結局、やらなかったんだ」


神「なんで?」


平「14年前に...」


古「分かった!八百屋お七!」


平「そうだ。女子も聞いたことあるだろ、14年前の夏、三女の礼拝堂が全焼した」


平「その現場に三女生と東高生のカップルがいた」


平「その2人は、生徒会長をやるような優等生で真面目だった」


平「特に女子の方は、静かで大人しい子だった」


神「それ阿部ちゃんと海老沢みたいじゃん」


平「うん、だから先生も同級生も驚いてさ、あっという間によくない噂が流れたんだ」


平「学校が火事になれば合併してずっと一緒にいれるのにって2人が話してるのを聞いたとか」


平「そんな訳ないんだよ、だって親友ですら2人が付き合ってるの知らなかったんだから」


 (...もしかして親友って..)


平「二学期、男の方は中傷に耐えられず不登校になり、そのまま姿をくらました」


平「それでも、彼女の方は気丈に学校に通い続けたんだ」


平「当然法規にさらされた。地味で真面目な女の子がそそのかして学校放火させたって」


平「否定も、反論もせずに彼女は学校に通い続けた」


平「ある日、彼女に声を掛けた1人の東高生がいた。その子は彼女に一歩踏み台す勇気をあげたかったそうだ」


平「ある朝、おはようと声をかけた。その時、彼女は泣いてたんだ」


平「そして彼女は一歩踏み出してしまった」


平「阿部さんが家出した夜、先生その子のこと思い出してさ」


神「好きだったんすか?」


遠「つーかデザート食べていいすか」


平「うん」


平「ん?いや、あ、うん」


中「結局先生が言いたいことはなんですか。東高生と三女生が付き合うと厄介事になるってことですか?」


中「それとも高校生活で下手打ったら二度と立ち直れないってことですか」


平「いや、そういう意味じゃない」


中「じゃあどういう意味ですか」


神「つーかさ結局犯人は捕まったの?」


村「未解決らしいよ」


山「でも犯人はあのカップルだろ?」


古「なんだよ自業自得って話かよ」


平「違う......違う!」


 (...!?)

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作者名:mknoisiyn | 作成日時:2022年9月11日 20時

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